じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「グランド・ホテル」

2018-10-04 04:39:50 | Weblog
☆ 映画「グランド・ホテル」(1932年)を観た。1932年と言えば昭和7年だ。90年近く前の作品なのにこの完成度には驚く。現代の作品のような細工がなく、その分、役者の演技が冴える。工夫されたカメラワーク、電話の交換台や回り階段の俯瞰図などもすごい。

☆ ベルリンの高級ホテル「グランド・ホテル」で繰り広げられる人間ドラマ。様々な思いをもって去来する人々の姿を描いている。(「グランド・ホテル」形式と言われるそうだ)

☆ 借金で怪しい人物から脅迫を受ける自称「男爵」(とても紳士的だ)、失意のバレリーナ、企業の合併の交渉に来た資本家、その企業で長年経理を担当し、今は不治の病を抱え、生涯の思い出に寄宿した老人、カネのために資本家の速記役兼秘書を務める女性、出産を待つホテルマン、そうした人々が交錯して描かれていた。よく練られた脚本だと思った。
コメント    この記事についてブログを書く
« 老後の楽しみ | トップ | 舌禍癖 »

コメントを投稿