じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

十訓抄「明宗という笛吹き」

2022-10-13 15:25:27 | Weblog

★ 昨夜は「相棒21」を観た。14年ぶりの亀山薫復活ということで、果たしてどんな対面劇になるのかと期待。案外あっさりした再会だった。それにしても相棒コンビはもはや70代、60代。若く見えるなぁ。

★ 大河ドラマ「草燃える」(1979年)の総集編を観た。時代は今放映中の「鎌倉殿の13人」とほぼ同じ。頼朝を石坂浩二さん、北条義時を松平健さん、政子を岩下志麻さんが演じる。

★ 40余年を経て大河ドラマの描き方も変わったなぁと思う。「鎌倉殿の13人」は脚本の三谷幸喜さんの味付けもあってか結構コミカル。一方「草燃える」は終始シリアス。少々疲れる。

★「鎌倉殿」の女性陣は幼さを感じる。これは私が年をとったせいだろうか。「草燃える」のエンディング、滝田栄さんが吟じる「平家物語」は心に沁みる。

★ 高校生が十訓抄「明宗という笛吹き」を勉強していたので便乗して読んでみる。堀河院の頃(11世紀末期かな)、明宗という笛の名手がいた。堀河院が聴いてみたいと召し出したが、明宗は院の前だと思うと手が震えて、うまく演奏ができなかった。それでは残念と堀河院はある女房に言い含めて、彼女の前で演奏させ、それを陰から聴くことにした。

★ 演奏は評判に違わず見事なもので、院は思わず「素晴らしい」と言葉に出してしまう。院が傍らで聴かれていると知った明宗はびっくりして、縁から落ちてしまった。演奏していた曲が「安楽塩」だったのに掛けて、明宗には「ああ落縁」とあだなが付いたという。

★ いつの時代にもあがり症の人はいるものだ。偉い人の前ではどうして緊張してしまうのだろうね。

★ ところで十訓抄は受験問題としてよく出題される。一度通して読んでみたいものだ。

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