じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

三浦哲郎「みちづれ」

2022-10-14 15:44:23 | Weblog

★ 最近は何でも値上がりして、比較的安いのは特売の生鮮野菜ぐらいだろうか。

★ 先日、電気代の請求書が届いてその額に驚いた。過去最高の額だ。使用量が劇的に増えたわけではない。ただこれはまだ序の口で来春はさらに2割以上も高くなるとか。ランニングコストの安い暖房器具はないかと思案中だ。

★ さて、今日は三浦哲郎さんの「短篇集モザイクⅠ」から「みちづれ」を読んだ。寒い北国。本州最北端で連絡船を待つ人。手には菊の花束を握っている。海峡の中ほどで自ら命を絶った親族への供養だ。いよいよ連絡船が廃止されるということで、最後の慰霊の旅となった。

★ 主人公と同じように花束を目立たないように抱えた老婦人。彼女も親しい人を海峡で亡くしたのだろうか。雪に足をとられて転倒しても、自力で立とうとする強い意志を持った人。この慰霊は一人でやり遂げねばならないという張り詰めた使命感が伝わってくる。

★ 思いがけず「みちづれ」となった二人。使命を果たしてホッとしたような婦人の気持ちが伝わってくる。

 

☆ 内閣支持率は下がる一方で、統一地方選後に一波乱か。支持率の推移を見ると、元首相が凶弾に斃れてからの低下が著しい。首相にとっては、政敵がいなくなり政策遂行がやりやすくなったはずなのに、バランスが崩れてしまったようだ。敵、反対勢力があってこその高支持率か。面白いものだ。

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