じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

松浦寿樹「花腐し」

2018-07-12 22:22:14 | Weblog
☆ 松浦寿輝さんの「花腐し」(講談社文庫)を読んだ。講談社文庫の小説は概して難しい。

☆ ストーリーは単純。自ら営む企業の破綻を目前に、故あって金を借りた老人に頼まれ主人公の栩谷(くたに)は古アパートに一人残った住人に立ち退きを迫る。

☆ ところが、その住人と何故か気が合い、酒を飲んでは40余年の人生を振り返ったり、うだうだと論争を繰り広げる。

☆ アパートの住人が栽培するマジック・マッシュルーム。混沌とした東京の暗い路地。酸っぱい臭いが伝わってくるよな作品だった。どうも40男に救いはなさそうだ。
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