じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

万城目学「鹿男あをによし」

2024-05-08 16:20:10 | Weblog

★ ゴールデンウィークが終わって、日常が戻ってきた。休み中に部屋の片づけをしようと思ったが、結局できなかった。

★ さて今日は、万城目学さんの「鹿男あをによし」(幻冬舎文庫)を読み終えた。関東の大学の研究室で働く主人公(28歳)は最近周りから「神経衰弱」と呼ばれている。教授からは奈良の高校の教師をやらないかと誘われ、体よく研究室を追い出される。

★ 期限付きとはいいながら、初めての教壇。それも女子高ときている。生徒たちとの接し方に悩みつつ、更に重大局面にぶち当たる。ある日、鹿から話しかけられたのだ。人間の言葉で。折しも日本は自然災害が頻発し、それを鎮めるキーマンとして主人公が選ばれたという。まったく晴天の霹靂。最初は神経衰弱の為せる業と思えたのだが・・・。

★ 前半は漱石の「坊ちゃん」を思わせる。読むにしたがってファンタジー。万城目ワールドに引き込まれていく。

★ テレビドラマ(2008年)では主人公を玉木宏さん。謎のカギを握る女子高生役を多部未華子さんが演じていた。

★ 私は大学が京都教育大学で、大学院が奈良教育大学だったので、近鉄奈良や若草山の風景、伏見稲荷の風景などがリアルに感じられた。奈良教育大学ではキャンパス内を普通に鹿が歩いている。あまり見慣れていると気にもならなくなり、近所のノラ猫同様の扱いになる(笑)。

★ 「鴨川ホルモー」「鹿男あをによし」とくれば、次は「プリンセストヨトミ」だね。そのあとは「偉大なる、しゅららぼん」か。これで、京都、奈良、大阪、滋賀を制覇だ。

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