じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

大江健三郎「生きることの習慣」

2024-05-26 16:16:33 | Weblog

★ 定額減税が始まるらしいが、電気代の40%以上(関西電力)も上がるから、結局は相殺かあるいは持ち出しだ。政府与党としては次期総選挙の目玉と位置付けていたようだが、焼け石に水だね。

★ 以前から古物買取(ほとんど押し買い)の電話はたびたびかかってきたが、今日は「総務省」を名乗る不審な電話がかかってきた。「あと数時間であらゆる通信機器が使えなくなるとか」。どう考えても詐欺なので、早々に切断。そもそも奇妙な電話番号からかかってきたから怪しかった。

★ 高齢者を狙った詐欺が頻発しているとかで、先日近隣の交番から注意を喚起する電話があった。しかし、こんな電話も善し悪しだ。今の世の中「警察官」を名乗っても鵜呑みにしてはいけない。詐欺の手口も巧妙になり、まさか自分がという被害も後を絶たないようだ。

★ さて読書は、長編ばかり読んでいるのでなかなか読み終わらない。早くから読んでいる髙村薫「李歐」(講談社文庫)、森見登美彦「熱帯」(文春文庫)は遅々として、堂場瞬一「検証捜査」(集英社文庫)、川村元気「百花」(文春文庫)、垣根涼介「室町無頼」(新潮文庫)の方が先に読み終わりそうだ。

★ 本棚を整理して、大江健三郎さんの「自選短篇」(岩波文庫)から「生きることの習慣ーあとがきとして」を読んだ。短篇集の「あとがき」なので小説ではない。それでいて、大江さんが小説を書き始めた経緯や彼ら挑んだ「時代の精神」を垣間見ることができた。

★ 大江さんの「時代の精神」は「不戦と民主主義の憲法に基づく、『戦後の精神』」という。

★ 彼は戦時中に少年期を過ごした。10歳の時に戦争が終わり、12歳の時に「日本国憲法」が施行されたという。戦後の混乱期、とはいえ、それは「生き生きとした感覚」があったという。

★ 司馬遼太郎さんが「坂の上の雲」で語った初期の「明治」のような楽観主義があったのかも知れない。

★ 戦後80年を目前に、この国にはどんよりとした閉塞感がある。ある意味、物質的な豊かさに慣れてしまって、一定の欲望の充足感とそれでも満たされない欲求不満とがないまぜになっているのかも知れない。

★ ただ日々接する子どもたちのあり余るエネルギー、抱腹絶倒する姿に、この先も何とかなるんじゃないかなとぼんやりとした安心感を覚える。

★ 蛇足ながら、「チュピチュピ チャパチャパ」「ブリン バンバン」に続き「カンカンダンス」が面白い。TikTokの伝播力は凄いね。それを受け入れる若者の感性も凄い。

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