じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

学習指導要領改訂

2008-02-15 19:19:53 | 教育
★ 新しい指導要領案がプレス解禁となったようだ。まだ詳しい内容は入手していないので細かいところはわからないが、前回の改訂で縮減されたところが基本的に復活するようだ。

★ 「ゆとり」という名の実験的な10年だったなぁ。「ゆとり教育」は単に時間を削減するだけではなく、「新しい学力観」といった基本理念をもっていたから、あと数十年これに徹して改良を行えば、新しい「何か」が生まれたかもしれない。しかし、世の中はそこまで悠長に待てなかった。

★ ところで指導要領が改訂になると塾業界としてもおおわらわだ。まず教科書が変わるから、教材を一新しなくてはいけない。これには結構費用がかかる。

★ 改訂で現場は大混乱。私がちょうど中学1年生の時に改訂と重なったが、数学では経過措置として「集合」「記数法」が出てきてとまどったものだ。どちらも今では高校1,2年生の内容。それを中学1年生でやるのだから、今から思えば冒険だった。

★ 今回はそれほど大きな変化はなさそうだが、どうだろう。もう数学の解の公式は現場では復活しているし、理科のイオンも教えているクラスがあるようだ。

★ 社会の地理は以前のように地誌を充実して欲しい。観光ガイドのようだと批判されるかもしれないが、日本の地方や世界の国について基本的な知識を持つことは教養として必要だと思う。特定の都道府県や国を例にあげ研究するという方向性は間違っていないと思うが、全体的な知識があってこそのケーススタディであろう。

★ 指導要領案がどのように教科書に反映されるのか、これからも注目していきたい。
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アダルトチルドレン

2008-02-15 11:43:46 | Weblog
★ 報道ステーションで古舘キャスターが「アダルトチルドレン」という言葉の誤用を謝罪した。古館氏は「大人になりきれていない人」「未熟な成人」としてこの言葉を使ったようだが、確かに「アダルト」と「チルドレン」を合体させたこの言葉は紛らわしい。

★ 私も古舘氏と同じような認識でこの言葉を使っていたなぁ。「機能不全家族に育った人が心的外傷を・・・」という意味は、改めて調べてみてわかった。私達が日々使っている言葉の中にはこのような思い込みによる誤用が案外多いかもしれない。

★ 「ピーターパンシンドローム」や「シンデレレラコンプレックス」「女王蜂症候群」。古くは「エディプスコンプレックス」や「ピグマリオン効果」。心理学や精神分析の世界は多くの言葉を生み出してくれる。それが巷に出ると学問的な厳密性が薄れ、世俗化され、時には誤用されるようだ。

★ ニュースキャスターのように言葉を使って不特定多数に多大な影響を与える人が、一般人よりより厳しい言葉の運用を求められるのは致し方のないこととも思える。しかし、間違いは訂正すればよいことで、最近の「言葉狩り」的な傾向には危惧を覚える。

★ 報道に携わる人々は言葉に細心の注意を払ってほしいが、同時に、萎縮はしないで欲しいものだ。今回の件とは少々話はズレるが、言論の自由なくして民主主義はありえない。「自主規制」という名の「検閲」は許してはならない。
 
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