じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

15の春

2008-02-11 06:16:18 | 教育
★ 私立高校の入試が終わった。最近は受験の機会を複数化する高校が増えてきたので、B日程(後期日程)や1・5次といった入試は残っているが、ほぼ決した。

★ そして、奈良県や滋賀県の私立高校、京都では花園高校で早くも合格発表が行われた。

★ 花園高校の合格発表はネット上でも行われるということだったので、予定の4時から約1時間に渡りアクセスを繰り返したが、なかなかつながらない上に発表がない。あきらめて夜に再びアクセスするとシステム上の問題でアップロードできなかったとか。いささかイメージダウンだ。

★ 余談になるが、先日の英検の合格発表もシステム障害で発表が2時間遅れ、5時というアクセスの集中する時間帯に復旧したものだから、なかなかつながらなくてイライラしたものだった。

★ 話は戻って、昔、「15の春を泣かせない」といったスローガンがあった。組合側のスローガンで、高校全入をめざしたものだったと思う。今や高校進学率はほぼ100%。相当に低い学力レベルでも高校へ進学できるようになった。

★ もちろん「行きたい学校」と「行ける学校」のギャップはある。親や本人の見栄やプライド、底辺校への偏見もある。高校という存在が大学受験の予備校化している実態もある。不本意入学の結果、学習意欲をなくし中退する生徒も多いと聞く。

★ 高校教育(後期中等教育)はそのあり方を根本的に見直す必要があるように思える。そしてその根源は大学入試のあり方だと言える。センター試験といった形態が果たして理想的なのか。大学入試改革が叫ばれても、東大や京大といった最難関校の腰が一番重いように思える。

★ 選別の低年齢化、親の経済状況による進路決定など根深い問題もある。

★ 「15の春」は今なお過酷だ。ただ人生には何度かの試練が必要で、泣くことがあるのも人生。泣かないために頑張るのも人生。外圧が加わらないと動けないのは人間の性。締め切りが迫らないと、せっぱつまらないと仕事に集中できないのは大人も同じだ。

★ 受験を前にしてちょっと引き締まった生徒たちを見ていると「15の試練」も必要かなと思う。「15の春」に泣く者、笑う者。いずれにせよ、それを人生の糧として欲しいものだ。

★ 喉もと過ぎれば暑さを忘れ、受験が終われば自堕落な生活に戻ってしまうのも人間の性だが。
コメント