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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

新・思い出ダイバー 6(そして伝説へ・・・(大げさ)編)

2016-05-02 10:00:00 | 日記
前回の続き。

「合宿」に釣られてまんまと吹奏楽部に入部した(照)は、気まずいながらもテニス部顧問に退部届けを出した!
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2年生のコンクールの結果を「銀賞」で終えた私達だったが、それはそれで一つの区切りとなった。1つ上の先輩達が引退し、私達が中心となるバンドとなったが、まずはその話は置いておこう。約1年待ったイベントが開催されるのだ――――そう「合宿」。

昨年のM君(私を勧誘したクラスメイト。3年間同じクラスだった。1stTp)の言葉を思い出してみよう。
「夏休みは山中湖に合宿にも行ったんだ。高校生ともなるとやっぱり違うよ。」

これは期待せざるを得ない。

コンクールの翌日、学校に集まって合宿の詳細を聞いた私は、あの3人組の名台詞を一言一句間違わずにトレースした。
「え~~~?聞いてないよ~~~!!」

部長になったO君(M君の中学時代からの友人。3年間同じクラスにならなかった。1stTb)はもう一度言い放った。
「今年の合宿は学校でやります。2泊3日分の用意をお願いします。なお寝る場所は・・・」

なんてこったーーー!学校だと!??合宿って学校でやるものですか??学校でやるなら泊まる必要ないじゃないか!私が参加できる合宿は今回で最後なんだぞ!何でこうなったーーー???Mく~ん、どういうことだよ~~!!

理由は簡単。メンバー数だ。1つ上の先輩達が「ゴソっ」と抜けて、私達は僅か10名というバンドになっていた。これではどこでやっても一人ひとりの練習時間が確保できるし、合奏をするにも時間をかけてじっくりやることが可能である。高校生活最後の合宿での寝床は、1年5組であった。机をベッド状に並べ、その上に布団(顧問の先生の実家が布団屋さんだった。そこから借りたらしい)を敷き、エアコンも扇風機も無いねっとりとした空気の中で睡眠を取ったのである。具合悪くならなくて良かったよ。

練習はとにかく音楽室でやりたかった。ここだけエアコンが設置されているのである。超快適!教室での個人練習やパート練習は本当に最悪だった。私の楽器(Tuba)は大きい。吹き込む息の量も恐らく他の楽器に比べると多い(と思う)。熱中症という言葉もそんなにメジャーではなかった当時としては、傍らにスポーツドリンクを用意することも無く、ひたすら暑い教室で地味な基礎練習を繰り返していた。

そんな合宿の成果か、私達のお披露目となった文化祭のステージはお客さんの入りもよく、楽しい演奏会となった。1年前はまだステージに立つこともできず、舞台袖で照明係と称して電気のスイッチをOFF/ONしていたことを思うと、本当に練習を続けてきて良かった。

3年生になるとM君、O君と将来について話す機会が多くなる。
照「楽器に携わることをしたいな~」
M「オレは音大に行こうと思う」
O「マジか。どうしようかな。。」
照「高校ではよい結果が得られなかったから、大学で全国大会を目指すのもいいな」
M「いいね!神大(全国レベルの強豪)とか入っちゃう?」
照「まだ決めてない。楽器も弦バスをやってみたいし」
O「これ!と決めたらそれに向かって頑張ろうぜ!」

さすが部長、最後はいいコト言ってくれる。私は高校生活で吹奏楽をやり切ったとは言えなかった。だから大学でも続けたいと本気で思っていた。大所帯のバンドで初めてやる楽器を選び、どこまで自分がやれるのかを試したかった。全国大会に行きたいと言っても、何をどうすればいいのか分からない。一つ言えることは思い続けることが重要ということだ。それに向かって努力をするし、それに同調していく仲間も増える。一人では乗り越えることが困難な障害も仲間と一緒であれば「やってやるぜ」と思える。残念ながら自分から離れてしまったテニス部ではそれができなかった。しかし、吹奏楽部でその気持ちを持つことができたのはやはり仲間の存在が大きい。彼らと過ごした2年半は、本当に私の人生を大きく変えてくれた。ありがとう。

大学生となった私は、入学式会場で各種サークルの勧誘をマタドールの如くかわしながら、自ら扉を開けるべくチラシをもっている女性に話しかけた。
「すみません、高校のときに吹奏楽やってたんですけど、入部したいです。弦バスって空いていますか?」

高校時代に私が話していたことが実現するのは、大学に入学したその1年後だった。


(照)

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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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