JR4GPAの「つぶやき」

JR4GPA の「つぶやき」です。修理依頼は、2013年3月3日のBLOGをご覧ください。

FT-900 12台目 修理

2014-03-15 | Weblog
お預かりした FT-900 で交信すると、
・音が歪んでいる
・音が途切れる
・音がビビッテいる
などとレポートをもらうと言う事でした。

マイクも一緒にお送り頂きましたので、早速ダミーロード、パワー計を繋ぎ違う無線機で
モニターしながら送信するも、そのような現象は確認できませんでした。

次はツートーンをマイク端子から入れて、波形を見ても波形が崩れる様子も無く
安定しています。送信したまま無線機に衝撃を与えて見ても、別に変化無く正常。


2週間ほど毎日ちょこちょこ試験をして見ましたが、変化無く時が過ぎます....

今朝から無線機を分解して、怪しい所が無いか調査。
何やらメーカーで修理したのではないような痕跡を発見、よく調べないとなにか改造があるかも知れません。

まず、ファイナルユニットのアイドリングが怪しいと測定。その値から、まあこんな物でしょう。
よく見ると、電源のICが交換されている模様。これは基板を外したかもしれない。
そこで、トランジスタ、基板などのネジの状態を確かめると3箇所が 「ゆるゆる」
アースラインが不安定な状態でしたので、しっかり締めておきました。



基準周波数、1st LO、2nd LO、PLLなどの周波数調整とレベル調整を行いましたが、
今まで見てきた FT-900 に比べると、ズレは小さく、やはり何度が調整をされた模様。
手を入れられている状態から、技術のある方がお使いだったように思います。

その後、ツートーンを入れて振動を何度も与えましたが、波形が崩れたり途切れたりする事も無く
結局現象の確認は出来ませんでした。

こうなると、高出力(100W)での電源ラインの電圧低下、電源ラインへの回りこみ、マイクラインへの回り込みも
含め検討する必要があるので、こちらでは再現できない可能性も出てきます。
一応考えられる事はやりましたので、一度返却して使ってみていただくしか方法は無さそうです。




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修理依頼は、昨年3月3日のBLOGの内容を良くお読みになり、メールにて
ご連絡ください。jarl.comあてのメールには、返信致しません。
2013年3月3日のBLOG
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