あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

シリア情勢の理解度が進めばいいなぁ その2

2013年09月09日 23時42分02秒 | 国際
 黒井文太郎氏のシリア内情記事が見事だった。

「どこの国でもいいから助けてくれ!」シリア国民の悲痛な叫びを聞いてほしい
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/38643?page=1

 筆者である黒井文太郎氏は、名前的に多分芸名だろうと思うのだが、史上、日本で二人しかいない、シリア人妻を持つ日本人である。
 シリアは、伝統的な北朝鮮の友好国で、当然ながら恐怖政治と言論統制、自国民に対する虐殺の国だ。

 北朝鮮で例えると実に解りやすいのだけど。
 例えば。北朝鮮内で反乱分子が出て内戦になったとして、北朝鮮政府と勢力が拮抗している状況となっていたとする。
 で、大量破壊兵器が使用されたと報道されるわけだ。北朝鮮は毒ガス兵器なんぞ使用していないと完全否定する。国連は調査団を派遣されるものの、北朝鮮は5日間、調査団を拒否。国連調査団は、その時僅かなサリン使用の痕跡を発見する。
 そこで、北朝鮮政府はサリンが国内で使用された事を認め、それは反政府ゲリラが使用したものと発表したわけだ。

 …信用できると思うか?北朝鮮政府を。ちなみにそっくりシリアのアサド政権がこれに当てはめる事ができる。

 日本のマスコミの論調とかを見るに、名目上、どちらにも偏らないようにと、北朝鮮(アサド)政権の論調と国際社会の論調が、両論併記になっている。
 この上記例、日本社会党が日本の政治を牛耳っていた時代に、北朝鮮を地上の楽園と報じた状況に酷似しているのだけど、シリアに対する報道もそれに近しいものがある。

 俺は常々、両論併記の弊害を指摘している。
 日本のマスコミが、その両論併記を巧みに使い分け、少数意見で大多数の意見を撃破する事に利用してきたからだ。
 それは、別に日本のマスコミに限った事ではないのだ。世界のマスコミも、似たような傾向があると言える。感覚的には日本が一番酷いと感じるのだけどな。日本以外のマスコミは多かれ少なかれ、「誰の味方か」が解りやすい。日本のマスコミが最も「中立に見える」事にこだわってて、実はどっかの味方なので、タチが悪い。

 そんなわけで。俺は中露が妙に肩入れする、北朝鮮の伝統の友好国、シリアのアサド政権がすっげぇキナ臭い政権だと思っていたわけだが。なんかそれがものすごく納得のいく記事だった。上の黒井文太郎氏のアレ。

 俺、軍事介入を支持する人の少なさの原因は、マスコミの責任だけのような気がする。黒井氏のような論調のメディアが増えたら、確実に軍事介入支持者の方が多いだろ。

 ま、善意で介入して自分が恨まれちゃったら救われないんだけどな。
 アメリカ軍ってのは、いつも思うが損な役回りだよな。

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1 コメント

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ファンです。 (丸々)
2013-09-10 03:02:53
いつも、楽しみにして読んでいます。色んな情報がてんこ盛りで、勉強になりまっす!
ブログランキング、上がらなくても、いいんじゃないかなっと思いますけど…。
ウソつきさんは、今のままで、いてほしいっていうか…。
でも、一応、クリックは、しときました~!
これからも、応援してまっす!
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