卍の城物語

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Awa Come/チャットモンチー

2010-10-29 23:16:29 | ロック
チャットモンチー故郷に帰る!!

チャットモンチーが先日ミニアルバムをリリースした。その名も「Awa Come」。

今年3月にカップリングコレクション「表情」をりリースし、そのアルバムを引っさげてのライヴツアー「顔 to 顔ツアー」のツアーファイナルは地元徳島でのライヴを行い、そのまま地元に残って今回のミニアルバムを地元でレコーディングしたのである。

全8曲のうち、新録が4曲、過去の作品が4曲で、ストリングスの導入や、アッコ作曲作品、弾き語り曲など、過去のチャットモンチーの曲では決して見られなかった大胆な冒険作になっている。

M1.「ここだけの話」
えっちゃん作詞曲。
えっちゃんらしい真面目で正直な歌詞が心を打つ。
Aメロはみんなのうたに採用されそうな軽快なテンポながら、中間部の演奏部はロッキンしてる。
サビらしいサビもないけど、このアルバムでは一際輝く、チャットモンチーが奏でる、今の音である。

M2.「キャラメルプリン」
クミコ作詞曲。
過去の曲らしい、攻めてる音である。クミコらしいほろ苦い詩も素敵だ。
「耳鳴り」に入っていてもおかしくないような曲である。

M3.「青春の一番札所」
クミコ作詞曲。
やっぱり地元LOVE、というストレートな曲。
えっちゃんの阿波弁詞の歌もキュート。

M4.「雲走る」
クミコ作詞曲。
これまたチャットモンチーが、女バンドだからなめられてたまるかっ!という意気込みが感じられるまだ尖がってた頃に作ったであろう曲。
これも「耳鳴り」に入っててもおかしはない。

M5.「あいかわらず」
クミコ作詞曲。
ところで、世に数多存在するバンドを、ロックバンドかただのポップバンドか見分ける方法知ってますか?答えはストリングスを導入してるか否か。
この曲はまさかのストリングスが入ってる曲である。もちろん過去のチャットの作品にはあるわけない。
クミコとアッコの母校・鳴門教育大学の学生オケから4人を選抜してこの曲に吹き込んでいる。
青春の甘酸っぱい何気ない曲だけど、ストリングスが入ることで豪華絢爛になっちゃってる。
スーパーカーの「スリーアウトチェンジ」に於ける「PLANET」みたいで、一曲だけこういう曲がアルバムに入ってるのも面白いとは思う。
今後はストリングス入れる曲を作る事はないでしょう。

M6.「セカンドプレゼント」
アッコ作詞作曲の曲。
8曲の中で一番ポップでシンプルなもんで、すぐこれがアッコが作曲したものだとわかった。
今後もアッコだろうがクミコだろうが、作曲出来てそれがいい曲ならチャットの曲として出してもいいとは思う。
最近のベボベのアルバムにアッコがゲストボーカルとして起用されているが、それは置いといて、誰が作曲したとしても、えっちゃんが歌うならそれはチャットモンチーの歌になると思う。
アッコが歌いたいとしたら、それはソロでやればいい。
ま、そんなことはメンバーが一番自覚してるだろうからそんな事はないと思うけど。

M7.「My Sugar View」
アッコ作詞曲。
これも若いなぁーって内容の曲である。

M8.「また、近いうちに」
アッコ作詞曲。
1分半のものすごい短い曲であり、アコギ一本の弾き語りの曲。
これも素直に故郷愛を歌っている。

全8曲中、過去の曲と新録曲はファンならすぐ分かるであろう。

アルバムを通して聴いても違和感があるようで、それが逆に面白いかなと思う。

初回限定のみDVD付きで、「ここだけの話」のビデオクリップと、レコーディングオフショットが観られる。

「ここだけの話」のPVは全然凝ってない、チャチャっと仕事したようなこざっぱりとした内容。

レコーディングオフショットは、ま、ファンとしては嬉しいかもしれん。
ほとんどクミコは寝ているという笑える、というか、仕事しろよとツッコミたくなる内容である。


今回は完全にセルフプロデュース作品であるし、次作以降もそうなる筈だ。
いしわたり淳治の手元から離れたわけだが、チャットにしろ9mmにしろ、メジャー会社からリリースする中で、プロの仕事を学ばせて実力がついたところで1人立ちさせるという、いしわたり淳治は新しい形のプロデューサーになったと思う。

ロックアーティストは常に新しい作品を出す毎に、新しい自分の音楽を発信して前進しようとする。それももちろんわかる。
このミニアルバムでチャットモンチーは原点に帰ったのか?過去を振り返ったのか?どちらでもないような気がする。
今と未来を見据え、過去を取り込んでまた走り出したに過ぎない。

ところで、このミニアルバムを引っさげてのライヴツアーはやらないとの事・・・。残念。
だが、また曲を作る楽しさを覚え、目下ニューアルバム製作中との事である。

チャットモンチーの第二章はここから始まるのである!

オススメ度(ロック評価)・☆☆☆

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (プラント)
2010-10-30 19:38:32
お晩です。チャットモンチーとは関係ないお話ですが、昨日ようやく炭火焼き鳥 吟で買ってみました。
予想と反する真面目そうなやせ形の男性が切り盛りしていましたね。繭との関わりを聞きましたが、無関係とのこと。しかし、中田さんからは教わったとのことでした。(これは繭の女性も同じこと言ってました)で、肝心要ぐりる要の焼き鳥は炭火焼きなだけに美味し!タレ、塩のセットを買いました。頑張って欲しいものです。
ところで、あらゆる温泉に行かれた貴殿が特に愛する温泉は?難しいですかね…
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無類のえっちゃん好き吉田栄作 (マーズれい郎)
2010-11-01 00:45:27
プラントさんどうもです。

吟に行ったようで、しかも美味しかったようで何よりです。

ところで、自分は白濁の硫黄泉が大好きなので、八甲田の温泉には目がないです。
酸ヶ湯、猿倉、谷地、遊仙、どこも大好きです。
嶽も結構好きです。

温泉は五感で味わいたいし、白濁硫黄泉って根拠無いけど絶対効能ある気がするので(笑)

多忙な身分なので、基本的に津軽地方しか訪れられないんですが、12月に群馬に温泉遠征に行く予定です。
草津・伊香保・四万あたりを攻めようかと。
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