卍の城物語

弘前・津軽地方の美味しいお店と素晴らしい温泉を紹介するブログです

白神山地~暗門の滝

2011-07-07 00:08:54 | 観光地
祝!「平泉」と「小笠原諸島」の世界遺産登録を記念して、世界遺産繋がりの「白神山地」へ行ってきました。


白神山地は青森県南西部から秋田県北西部にまたがる13万haに及ぶ広大な山地帯の総称です。
東アジアでも最大級といわれる原始性の高いブナの天然林や約5百種の植物相が良好な状態で残されています。
また、ニホンカモシカやニホンザルなどの日本固有の哺乳類をはじめ、イヌワシ、クマゲラやクマタカなど絶滅が危惧されている鳥類やその他の脊椎動物2千種以上の昆虫等の無脊椎動物など豊かな生態系が現存しており、その普遍的価値が認められました。


そんな白神山地は弘前から極めて近所である。
我が家からは40分程度で行ける。

県道28号線をひたすら進めばいいのでアクセスも容易である。
28号線のバイパス工事も着々と進んでいるので、これまた道路状況も良くなってきた。

県道とはいえかなり狭いので、大型バスが通るとすれ違い出来なくなる箇所も多いので、ゆっくり進みましょう。


道中「津軽ダム」の工事が延々と左手に見渡す事になるが、どう考えても自然を破壊しているようにしか見えないのが、世界遺産の入り口の光景としては矛盾を感じてしまうのだが・・・。


そんなわけであっという間に散策コース拠点「アクアグリーンビレッジANMON」に到着する。

「アクアグリーンビレッジANMON」はインフォメーションからレストラン、売店、人口温泉、遊具施設、コテージ、キャンプ場などがあり、まずここに駐車してここから散策するのが基本である。


白神山地を堪能するコースとしては、林道の白神ラインを車で進んで津軽峠を目指すコースや、高倉森の歩道を散策するコースがあるが、暗門の滝をゴールとして往復するコースが一般的であろう。


アクアグリーンビレッジANMONから暗門の滝コースの入り口まで歩いて初めてわかったが、何と、渓流沿いの「暗門の滝歩道」が落石の為に通行止めになっているのだ!!
かといって暗門の滝まで行けないわけではなく、ブナ林の林道を通る「ブナ林散策道」は通れるので、そちらを利用して進む事にした。

がっ!!このコース、意外とキツイ!!
何せ遊歩道の簡単なコースを行くつもりだったので軽装なのだが、スニーカーじゃ大変である。
林道の起伏も緩いとはいえ、普段運動しない自分にはなかなか堪える・・・。
前日の雨で、足場も結構悪いので、トレッキングシューズとかじゃないと大変である。

ブナ林の中を直接歩くので、ブナ林を堪能するならこのコースの方がいいのだが、時間的にもこちらの方が要する。
遊歩道よりは40分以上はかかるだろう。
体力的には時間以上に消費するのでお忘れなく。

十分にブナ林を散策できたところで、やっとこさ渓流沿いに辿り着く。
ここからは歩道が整備されているし、滝までは起伏がないので楽である。

この渓流もまた見事なもので、ブナは関係なく美しい景色が広がる。

数十分歩いたところで最初の滝「第三の滝」が待ち受ける。
高低差26mの滝だけど、ダイナミックである。
暫しの休憩をとる。

ここから更に2つの滝があるが、足腰の悪い人はここで引き返してもいいだろう。
ここからは起伏も激しいし、足場も決して良くない。

滝の上流を目指すように登るので、体力は使う。

そうして10分ほど進むと「第二の滝」に辿り着く。
ここは高低差37mだが、迫力がすごいし、休憩場がほぼないので、滝のしぶきを思いっきり浴びてビショビショになるのも気持ちいいもんだ。

ここから更に10分ほど掛けてまた登らなくてはならない。
でもちゃんと整備されているので危険というわけではない。

そうしてようやく最終目的地である「第一の滝」が迎えてくれる。
ここより先は歩道はないので、ここがゴール地点である(引き返す事にはなるが)。
ここの滝は高低差42mと、一番大きな滝である。
マイナスイオンを充分に浴びて、充実感を味わう。

このコースは徐々に滝が多くなっていくってのもあり、しかも滝が3つもあるし、ブナ林も堪能出来るから、とてもよく出来たコースになっている。

とはいえ、また元来た道を戻らきゃならないのが億劫だった・・・。
ブナ林は綺麗だが、足場の悪い林道の上り下りは大変である。

なんだかんだで帰ってきたが、往復は3時間ほど要した。
遊歩道コースだったら往復2時間弱なので全く疲れないが、ブナ林散策コースは1時間以上はかかるので、時間と体力に自信のある人はそちらを勧めたい。
というよりは、今は遊歩道コースが通行止めになっているので暗門の滝をみたいならそこしか行けないわけだが。

そもそも遊歩道コースが通行止めになっているとはホームページにも現地のインフォメーションにも表記されていないのがどうなのかと思う。
コースの入り口に書かれているだけなので、入り口にて知らされる事になる。

遊歩道コースは気軽に散策出来るが、ブナ林散策コースは気合を入れて準備万端でないとなかなか来れない。
ここらへんの情報はちゃんとしてもらいたいもんだ。


残念だったのは、自分の名前を彫ってるブナの木が数本目に付いた事だ。
世界遺産だってのに、自然を破壊しにきているゲスがいるのは悲しいことだが、みなさんで監視していきましょう。


7月初旬の土曜日だったが、さほど観光客も多くはなかった。
とはいえ、駐車場には県外ナンバーの方が多かったし、散策コースではたくさんの人と擦れ違って挨拶しました。


久し振りに歩いた~!ってな感想だが、汗かきまくりだったけどとても気持ちよく散策できました。

青森の誇る世界遺産を大事に守っていきたいものです。

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