「じぇんごたれ」遠野徒然草

がんばろう岩手!

葬儀にて・・

2004-12-08 19:01:16 | その他
本日は非番、例年に比べればまだまだ暖かい方であろうが、それでも冷気も感じられ、決して暖かいとはいえない一日でもありました。
そんな中、同じ集落内で葬儀があり、参列してまいりました。
故人は93歳の女性、私が成人してからは地域活動や近所での付き合いがおろそかであったため、ここ10年は見かけたことはありません。無論、先方も私のことなどわからないものと思いますが、そんな状況でも幼い頃の記憶はございます。
そのお宅にはひとつ年長の幼馴染がおりますが、小学生頃まではよく遊び、そのお婆さん(故人)に悪戯してはよく怒られたりもしました。一番記憶に残っているのは、小学校の帰り道、そのお宅には垣根のように葡萄の蔓があって秋には大粒の葡萄がたわわに実る光景がございました。
同級生と帰り道、その葡萄が食べたくて、こっそり失敬しようと計画しましたが、いざ実行となるとどうも気が進まない、でも食べたい、そんなやりとりがあったのですが、その家のおばあさんが出てきて、一房ずつ私たちにくれたという思出がございます。数日後にもいただき、バナナや葡萄といった果実はなかなか口にできなかった私にとってはほんとうれしい出来事でもありました。
私の亡き祖母と同年代の方でもありますが、幼い頃から知っている方々が今はほとんどなく、さらに亡き親父の世代でも毎年のように知っている方が他界される昨今、世代の移り変わりといいますか、時代の流れを感じずにはいられません。
ただ記憶の中の集落内の方々、親戚の方々が現実の世界でも次から次へと姿を消していく、なんとも寂しいといいますか、自らもだんだん歳を重ねているのだなあ・・と感じる一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする