東京国立博物館・東洋館(アジアギャラリー)の常設展から。
5室(中国陶磁)を通りかかったら、なんだか可愛い皿や碗が並んでいた。赤や緑の華やかな色彩にゆるい絵。驚いたのは、これらに「中国・磁州窯」という注釈がついていたことだ。え? 磁州窯といえば「黒釉刻花」「白地鉄絵」「白地黒掻落」など「黒と白のうつわ」ではなかったの?
磁州窯には、北欧食器みたいなモダンなスタイリッシュなデザインがあることは知っていたが、これはまた意外なバリエーションだった。
・五彩水禽文碗 金~元時代・13世紀
・三彩刻花双魚文盤 金時代・12~13世紀
・三彩刻花小禽文皿 金~元時代・13世紀
王侯貴族の食卓にあがったとは想像しにくい。ある程度富裕な庶民が使ったのだろうか? こういううつわを見ると、金~元時代って意外と楽しそうだなあと思ってしまう。