見もの・読みもの日記

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アイスショー"THE ICE 2019" 大阪公演2日目

2019-08-01 23:12:13 | 行ったもの2(講演・公演)

THE ICE(ザ・アイス)2019 大阪公演(2019年7月28日 12:00~)

 昨年初めて見に行った"THE ICE"愛知公演は、ボーヤン・ジン(金博洋)、ネイサン・チェン、宇野昌磨の現役男子三人組が素晴らしかったので、今年も期待していた。その期待を見透かされたように、公式サイトには早くから「三銃士」の写真があがっていて、これは今年も行かなければ!と心に決めた。しかし、名古屋公演の週末は出勤予定が入っていて、いろいろ調整に手間取った。結局、大阪公演に決めて、土曜に文楽公演を見たあと、日曜にアイスショーを見に行くという、遊び人の週末を過ごすことになった。

 会場は初めての丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)。箱が大きいので、チケットを探したのが直前だったにもかかわらず、まだアリーナ席が残っていた。最後列だったけど、やっぱりアリーナだと選手の目線に近いところで演技を見ることができていいなあ。

 今回は、ボーヤン、ネイサン、宇野くんにヴィンセント・ジョウとミハイル・コリヤダが加わり、「五銃士」と紹介されていた。ちょっと世代が上で大人の男性の色気を振りまいていたのはロマン・ポンサール。逆に若手は、2019年の世界ジュニア選手権金メダルを取ったばかりの米国籍の樋渡知樹(ひわたし ともき)くん。青いシャツにネクタイ、赤い背広でルパン三世みたいな衣装だなあと思ったら、ほんとにルパン三世のテーマで激しく跳びまわり動きまわるプロ。ちょっと織田信成くんを思わせるサービス精神で楽しかった。

 ボーヤンは新SP「First Light」。ゆったりと溜めの多い演技で、大きなジャンプが引き立つ。こんな大人っぽい演技ができるようになったんだなと感慨深かった。目標は北京オリンピックだろうなあ。本気で見に行きたい。ネイサンの「ラ・ボエーム」(シャンソン)もやや意外で、でも素敵だった。新しいことに挑戦する姿勢が好き。ネイサンは第1部の最後に、マライア・ベル、ロマン・ポンサールと自分の短いグループナンバーの振付も担当。これはまた、彼らしいアメリカらしい選曲。そういえば、昨年の"THE ICE”の第1部最後は、デニス・テンくんを追悼する群舞だったなあと切なく思い出す。

 女子は、紀平梨花はジャンプの調子がいまいち。逆にザギトワはファンタジーオンアイスのときよりずっとよかった。新SPは黒いドレスで妖艶なフラメンコ風。坂本花織はシンプルな黒衣装でクールな「マトリックス」。動きが細かく複雑でハラハラさせる。大トリの宇野くんは 「Great Spirit」。昨年のEXナンバーだが、私は初見で堪能した。宇野くんは古典音楽よりこういうカジュアルなダンスナンバーやロックで滑っているほうが好き。

 昨年同様、仮装でダンス選手権があったり、最後は観客も一緒にマサルダンスを踊ったり、楽しいアイスショーである。関東にも来てほしいけれど、来年は東京オリンピックだから難しいかなあ。それなら大阪でも名古屋でもまた行く。会場のロビーに貼られていた「三銃士」ポスターの写真を記念に。

 

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