経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

接点と場

2006年09月10日 | Weblog
人と人のつながりが、経済や経営の根本。そのつながりが「接点」。ですから経済活動、経営活動の本質は、この接点を増やすところにあることは、自明の理。どなたも承知していることです。でも、わかっていることとやっていることが違うのは、往々にして見られることです。
 そこで意識的に、やっていること、そしてこれから決断することが、この接点を減らすことになっていないかどうか。なっているとしたらそれをどうカバーするか、その布石までを考えて、減らす決断をしないと、先細りになる。このことが、きわめて重要となります。
 接点のイメージを1対1としたら、「場」のイメージはもう少し広いものとなりましょうか。人と人のつながり、企業と企業のつながり、接点を求めるのに、この「場」は貴重なものです。 たとえばメッセ。「もの」の展示を通じて、人を「場」に集め、と人との交流をなす。それがつながりになり、接点を通してものが動くことになる。
 これを逆から見ると、人や企業のつながり、接点、そしてその「場」をも、「もの」が媒介していることがわかます。商人にとって、糧を得るための「もの(商品)」が、人と人の縁結びをしてくれる、ということです。