今年の野間児童文芸賞を受賞された岩瀬成子さんが、新刊をだされました。
『きみは知らないほうがいい』です。挿絵は、大好きな長谷川集平。
いじめ、学校にいけないこと、路上のホームレスのこと、老人介護のこと、もう、重たいことをいっぱいつめて書いてあるのですが、岩瀬さんの文体はすんでいて、押しつけがなく、読んでいる側に静かに考えさせてくれる間があるので、するりと読みました。最後が胸にせまってきます。
子どもだけでなく、大人にも、先生にも読んでほしい一冊です。
思ったことを表す語彙というか、手法というのが、多才です。テクニックではなくて、自然に主人公にはいりこみ、書いているのでしょうが、みごとだなっと思いました。
ただ、ぱあーっと明るい気持ちになりたくて読みたい人には向かないかもしれません。今の学校の雰囲気はこんな風なのかもしれませんが、それをこんなにうまく言葉にして聞かされると、あらためて背筋が寒くなります。
時折、学校で見かける子どもたちは、楽しそうに笑っていることも多いのですが、やはり、こういう気持ちをかかえている子も多いのでしょうか? こどもだけでなく、社会もこうなっているのでしょうね。子どもだけが・・・なんてことは決してないでしょう。
『ぼくはあんなこと、だれかにいえるほど正しい人間じゃないのにね』ーーー作品の最初のほうで昼間くんがこういいます。この姿勢が好きだなっと思い、昼間くんがなにをしているのか知りたくなって、読みすすめました。
最後のほうで、「学校でつらいこともあるけど、それだけでないよね」っという一文も、救われた気がしました。
多くの人に手にとって、また、読書会などで読んで、話題になればいい本だと思いました。
今年の秋は、たくさんおもしろい本がでています。ファンタジー作品も、出てきました!
読んだら、また、紹介します。
『きみは知らないほうがいい』です。挿絵は、大好きな長谷川集平。
いじめ、学校にいけないこと、路上のホームレスのこと、老人介護のこと、もう、重たいことをいっぱいつめて書いてあるのですが、岩瀬さんの文体はすんでいて、押しつけがなく、読んでいる側に静かに考えさせてくれる間があるので、するりと読みました。最後が胸にせまってきます。
子どもだけでなく、大人にも、先生にも読んでほしい一冊です。
思ったことを表す語彙というか、手法というのが、多才です。テクニックではなくて、自然に主人公にはいりこみ、書いているのでしょうが、みごとだなっと思いました。
ただ、ぱあーっと明るい気持ちになりたくて読みたい人には向かないかもしれません。今の学校の雰囲気はこんな風なのかもしれませんが、それをこんなにうまく言葉にして聞かされると、あらためて背筋が寒くなります。
時折、学校で見かける子どもたちは、楽しそうに笑っていることも多いのですが、やはり、こういう気持ちをかかえている子も多いのでしょうか? こどもだけでなく、社会もこうなっているのでしょうね。子どもだけが・・・なんてことは決してないでしょう。
『ぼくはあんなこと、だれかにいえるほど正しい人間じゃないのにね』ーーー作品の最初のほうで昼間くんがこういいます。この姿勢が好きだなっと思い、昼間くんがなにをしているのか知りたくなって、読みすすめました。
最後のほうで、「学校でつらいこともあるけど、それだけでないよね」っという一文も、救われた気がしました。
多くの人に手にとって、また、読書会などで読んで、話題になればいい本だと思いました。
今年の秋は、たくさんおもしろい本がでています。ファンタジー作品も、出てきました!
読んだら、また、紹介します。