赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

迷宮が丘シリーズ

2014-03-02 06:57:21 | 日記
三月になりました。二月は、雪で騒いでいるうちにあっという間にすぎた感じです。

さて、日本児童文学者協会編の「迷宮が丘シリーズ」の第二期が刊行されています。
第一期が、1丁目から5丁目。今回発売される第二期が6丁目から0丁目です。
児童文学者協会の出版企画部が企画を考え、偕成社で出版されるもの。今回0丁目を読みました。


世にも奇妙な物語のような不思議な世界が広がっています。0丁目のキーワードは赤い橋。それがどのお話も登場していて、不気味に雰囲気をもりあげています。うまいしかけだと思います。

とくにタイトルにもなっている「奇妙な掲示板」が心にひっかかりました。
この掲示板、パソコンの中の掲示板です。わたしは、昔駅にあった、黒板式の掲示板を思いだしました。
それをいうと、娘の笑うこと、笑うこと。
今時それを思いだすのは、50代くらいだとか。

でも、娘が中学の時までたしかに駅にありました。
なぜ、覚えているかというか、☆☆大好き!と書いてあって(☆☆のところは名前)それがうちの娘の名前だったのです。だれかがうちの娘を好きだと書いたのかと思ってしまって、心配したら「よくある名前だからでしょ」とこれも軽くあしらわれてしまいました。その当時の娘の反抗期の態度とともに、なぜかすごく印象にのこっています。字がとても大きくて、行きかう人がみんな見てしまうように書かれていたからかもしれません。

で、迷宮が丘の作品はそんな展開ではぜんぜんなく、パソコンの掲示板に書いたことが本当におこってしまうというホラーな仕立て。どうなるかとわくわくして読めます。この作品、雰囲気をもりあげて書くのはかなり筆力がいると思いました。
ラストの作品、石井睦美さんの『びんづめの町』もこわくて印象的でした。

これからどんどん本屋にならぶと思うので、手にとってみてください。

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