赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

父のこと

2011-11-28 08:24:08 | 日記
昨日は、晴天のもと、父の告別式が無事に終わりました。
今年一年、入退院を繰り返し、つらかった闘病ともお別れで、やすらかに眠っているような顔でした。点滴のひとつすらいやがった父でしたが、意識がなくなってからは、8っつもの点滴をしており、とてもつらそうでした。それでも、何度も時折よみがえって声を聞かせてくれたのは、父の頑丈な体のおかげと、わたしたちにお別れの覚悟をさせてくれたのだと思います。

感傷のまま、少しだけ父のことを書きます。
父は、栃木県の今市という日光のそばで、幼少時代をすごしました。父親を早くなくして、貧しかったそうです。ただ、学業に秀でていたため、親戚一同の応援をうけ一高東大に入りました。学生時代も、生活費をまかなうためアルバイトをし、勉強どころではなかったといいます。
自分は、厳しい環境の中で育ったせいか、子どもには苦労させたくないと甘い父でした。
寡黙な父でしたが、いなくなった今、その存在の大きさをかみしめている所です。

そして、なによりわたしが本をでるのをいつもとても喜んでくれました。
だから、12月にでる新刊を、なんとしても見てほしく 残念な気持ちでいっぱいです。

看病の期間、いろいろな方に励ましていただきました。
とくに、ももたろうの山本さん、加藤さんには、なんども電話をいただき、ありがたかったです。また、電話を遠慮されながらも、思ってくださっている方々の気持ちも感じました。こういうことになって、気づくことが、大変多かったです。

写真は、父についている病室の窓からみえた朝日です。
どんな時でも、朝日がのぼり、次の日が始まるのだなっと思ったのを覚えています。