先週発売の日本児童文学5月6月号で、長編児童文学新人賞の発表をしました。
選評も短いですが、書きました。
今回、やっと入選がでたんです。受賞の好美松さん、おめでとうございます。
本になりますね。
何度も最終選考にのこっていて、やっとですよね。
「注射をもってあの島へ」は、病気をテーマにした長編で、病気を患いながら前向きに生きようとする主人公がとてもよく書けていました。
おかあさんのことも。ご家族のどなたかにこの病気の方がいるのかと思いながら読みました。
受賞の言葉によると、娘さんだったんですね。
うちの娘がいろいろあるもので、共感を持って読みましたが、最後の終わり方とかまだ考えてほしいとも思いました。
物語のラスト、むずかしいですよね。
わたしも今、次にでる作品のラストで、なやんでいます。いっぱいなやんだほうが、いい作品になります。ホントですよ。
だから、そこでのねばりが必要。
そして、今回、残念だった方、ぜひ、来年もチャレンジしてください。
好美松さんも、何回もチャレンジしていましたから。だめだったことは考えず、次、次とすすんでください。
さて、そのほかにも子どもの本の一年のまとめの号で、そうそう、と思ったり、そうかなって首をひねったり、この本を読もうと思ったりしながらページをめくりました。
子どもの本の作家に興味が有る人は、必読の一冊です。