3/31Eテレで「ふるさと農業漁業体験教室」というのをやっていました。この教室は全国に34校あるようです。残念ながら福岡県には1校もありませんでした。
番組では主に東日本大震災で被災した東三陸町の入谷小学校と仙台市内陸の方の大郷・粕川小学校の二校を中心に同教室の内容を紹介されていた。
まずは入谷小学校から。同校は津波の被害からは免れたが、避難所になったり、校庭に仮設住宅が作られるなど、被災の影響をまだ受け続けている。
自分たちが育てた稲の観察や土を触ったり、米の味など五感で確かめていた。
支援のひとつとして沖縄から贈られたヌビァンヤギを育てたり、
カイコ室でカイコを育てたり、
養蚕農家の方から繭から絹糸の紡ぎ方を教わっていました。
一方粕川小学校には農園や田んぼがあっていろいろな作物が作られていました。
畑で作物を作るだけでなく、田んぼの横の土手のいなごを採って佃煮を作ったり、川にヌマエビを採りに行ってきてエビもちという郷土料理を作ったりして収穫祭をされていました。
また2つの学校で行なわれているサケの捕獲と受精と卵から稚魚にかえして川に放流するという授業をされていました。
お互いの学校やり方に微妙な違いがあって、ビデオレターでその違いに気付いたり手紙を送ったりして、二校の交流が新しい学びを進めたり、学習意欲を生み出しているようでした。
稚魚を放流して4年後大人のサケに成って帰ってくるらしいのですが、子どもたちにはサケの稚魚はきっと復興の希望の星のように感じているかのように、大切に大切に育てていたのが、印象的でした。
その他の学校の取り組みも少し紹介していました。
搾乳してアイスクリーム作ったり、
アイガモ農法を体験したり、
お茶を作ったりと、それぞれの学校で、自分たちらしい授業をされていた。
「農業をすると生きる自信がつく」とある人が言うのを聞いたことがあります。
これらの教室が子どもたちが、自分たちが普段食べている農作物がどうやって作られているかとか、指導してくれる農家の人を見て、どういう人が作っているか、どんなに努力しているかを知ります。
自分たちが生き物たちに囲まれて生きていることが自然ということ、誰かが育てた命を日常で食べていること、それがリアルな食事であるということを実感することできます、
そして毎日見ていた風景が誰かの手作りのものであることを知ることができて、ふるさとの風景がより身近になると思います。
福岡県でもこういう教室を行ってくれたらと思います。
糸島ならすぐできると思います。
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