しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

FBS「筑豊の虫はかせ」岸本博和さんのこと

2012年10月02日 01時53分31秒 | ニュース・テレビ関係

FBS「筑豊の虫はかせ~キシキシバッタとなるむし~」という番組を観た。飯塚市に住む岸本博和さんと奥さんの麻衣子という虫付好き夫婦が、月に一回虫の観察会を開いて子どもたちを自然の中に連れて行き、虫の面白さを体感するきっかけや自然を好きになる機会を提供されていた。

岸本さんの本業は博多のプレメディカルアカデミーという学校の先生だった。着物姿で教壇に立つというユニークな先生だ。

月一の昆虫観察会は毎回場所を変えているようで、川原だったり、森や林だったりする。参加者は親子で参加してもらうケースが多いようだ。岸本先生は子どもたちに、現場にいる虫たちを発見させ、捕まえさせ、捕まえたむしをじっくり観察させていらした。昆虫の顔をじっくり見せるのだ。子どもたちは昆虫の顔をあんなにまじまじと長い時間観察したことがなく、目がかわいいとか、意外といろいろ気付き始め、思わず昆虫の世界へのめりこんでいくようだ。虫が怖かった子が積極的に虫を捕まえようと動き出していた。そんな我子の好奇心が芽生える様子を親たちも楽しんでいた。

また夜の観察会というのもあった。よく参加される親子もいて、親子のコミュニケーションがとれるようになったり、親が無視にのめりこんで子どものようになっていた。

岸本さんは子どもたちに自然や昆虫のことを体の五感で体感してもらいたいようだ。

 

岸本さんはサンビレッジ茜というグラススキーをメインとした自然施設の理事から、自然を生かしたイベントの依頼を受け、下見に奥さんと動いた。

ついには夜の昆虫観察会が始まった。

やはりクワガタなどが一番人気のようだ。しかし、子どもたちにもっと違った昆虫体験をして欲しい岸本さんはあることを準備していた。それは「蛾に触るこ」とだった。

岸本さんは子どもたちを1列に並ばせ、ひとりずつヤママユガに触れさせ感想を求めていた。子どもたちは感想を言うために集中してヤママユガに触れる。しっかりその感触を受け止めようとする。ここが大事なのだ。体感することで、実感を持つということだ。さらに岸本さんはこのヤママユガは口が退化していて無く、交尾をして産卵をしてすぐ死ぬということ。今日のヤママユガはメスで、おなかに卵を持っていることなどを教えておられた。親たちも生まれて初めて蛾に触ったという人もいた。昆虫も必死に生きているということが伝わっただろうか?

サンビレッジの理事も満足げで、岸本さんご夫婦に今後のプランをすでに立ててもらっていることなどをおっしゃっていた。昆虫王国でも作るのだろうか?

さて、子どもといっしょに遊びながら虫好きの岸本夫妻という先輩が虫を通して、自然のなかで遊ぶと体が喜び、楽しさに実感を持てることを教えてくれていた。

もうテレビゲームをちょっとおいて、外で子どもを遊ばせる親が出てきてもいいのでは。

1000回ゲームするより、1回虫取りに行ってクワガタ捕まえる方が感動が大きいのでは・・

なんて思っている。

甘いかなあ?

岸本夫妻の今後のご活躍をお祈り申し上げます。

 

糸島の前原にも岸本さんたちと同じようなことをしている野島智司さんという人がいますよ。

野島智司マイマイ計画http://maimaikeikaku.net

今年僕が参加した野島さんの野外生物観察会の様子です。

http://blog.goo.ne.jp/itoitoisland/e/a08ce8de81bcdeb84f47c2db37c6a900

 


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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご紹介ありがとうございます! (なるむし)
2012-12-03 03:10:36
しまちゃんさん

はじめまして、むしめづるかいのなるむしです。
詳しくご紹介いただき、ありがとうございました!

バーチャルでも楽しめることはありますが、リアルでならもっともっと楽しめるってことを伝えていけたらと思います。
でも、危機感を持たれてる親御さんや、体験させたいけどどうしたらいいか。。と悩む方もたくさんいらっしゃるようです。そんな方と出会うことができて、活動ができていると思います。ありがたいことです。マダマダ手探りなので、いろんな方と繋がれたらと思います。

糸島も大好きでよく行くので、これからまたブログ拝見させていただきます!ということで、これからよろしくお願いいたします!
(こちらの記事、当会のFacebookなどで紹介させていただきます~)
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ありがとうございます。 (バッタ)
2012-12-03 03:38:41
初めまして、むしめづるかいの岸本です。

詳しくご紹介くださりまして、ありがとうございます。
福岡に移り住んで15年、筑豊にきて5年になります。関西の育ったところがどんどんキレイな街になってしまい、子供の頃にできた遊びができなくなりつつあることに、あるときから寂しさを感じていました。バブル前という時代的な要因もあるでしょうが、何よりも(当時子供だった)大人たちの環境に対する無関心がそうさせたのかもしれない、と思うようになりました。

筑豊では、すでに大人になった者として、こんなおもしろいことがあるぞ、こんなことができるぞ、と微力ながら伝えられるといいなぁ、とちょこちょこと動いている次第であります。
結局、本人が一番楽しく過ごしているのを見せているだけ、という風にも言えますが。

今後ともよろしくお願いいたします。
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岸本ご夫妻、ありがとう (しまちゃん)
2012-12-03 13:33:10
ブログ書いて、ご本人からコメントをいただくのは、クレームか、内容の訂正と決まっていて、今回はお礼のコメントだったので、ほっとしています。そして、うれしかったです。
山や川で遊んだことの無い子どもは山や川を守らない。海で遊んだことが無い子どもは海を守らない。里で遊んだことの無い子どもは里を守りません。
お二人の活動は、子どもさんに「ふるさと」を作ってあげる素晴しい活動だと思います。お二人の活動に尊敬の念と感謝をお送りします。
どこかでお会いできて、お話できることを願っています。

ありがとうございました。
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虫は何でも知っている (やっぱり鯰)
2013-02-16 19:17:40
私は、幼少期は水性昆虫に憧れ、タガメからコバンムシ迄採集し、そのたびに、感動したものです。私の地元近く(兵庫県内)には、ヒメタイコウチという一定の環境にしか生息出来ない幻の虫が居ますが、やはり近隣の地主さんは、存じ上げておられぬようです。少々マニアックな話になってしまいましたが、普通種のタイコウチの幼虫とヒメタイコウチを比べたら似て非なる物だなと感じました。昆虫図鑑をみてワクワクするこども達の一人だった私は、(岸本さんの、活動が、ヒメタイコウチを保護する事に繋がるのかな)と思いました。
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何故鯰なのか (やっぱり鯰)
2013-02-16 19:52:30
私は近くの川でよく飼育目的で、鯰を捕るからです。外国産のも飼ってます。只、川の方も以前の様なミズスマシやらガムシの住んでいた環境はありません。話は変わりますが、岸本夫妻の活動は、自分も楽しみつつ他人を楽しませる…。例えば番組中で、 空き瓶に水を入れ、楽器にし、共有する等。虫をさわるという事。音を聞く事。五感で体感した事は、必ず糧になります。が、マダニや、ツツガムシ、ブヨ等には充分気を付けて活動を続けて頂きたいです。
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やっぱり鯰さまへ (しまちゃん)
2013-02-16 21:50:12
ためになるコメントありがとうございました。普通のタイコウチは子どもの頃、宮崎県の新富町というところでよく見ました。川や田んぼ脇の用水路で魚獲りをしていると足に蛭(ひる)がくっついてきたものでした。最近はひるを全く見なくなりました。ヒルは気持ちが悪くて大嫌いでしたが、全く見ないと逆にこの環境が大丈夫なのかと心配になります。大人が花鳥風月を省みず、自然に親しまなくなって、環境の変化に対する感性が鈍くなっていると思います。子どもたちが大人以上に感性が鈍くならないようにしてあげたいものです。
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しまちゃんさまへ (やっぱり鯰)
2013-02-17 13:04:37
早々のお返事有り難うございます。こどもの感性、目線というのは 凄いもので、例えば私の場合、去年の夏、ある田舎の駅の灯りに集まる昆虫を捕ってた時、同行してたこども達が、見たこともない虫を発見して「なにこれ~クワガタ?」と言って見せてくれました。私は、目を疑いました。「コカブト虫やんか…中々おらんよ」こども達は、駅に訪れる私の第一目的をアッサリとクリアしたのです。私の地元の兵庫県内でも、夏場は、田畑の用水路等で網と小さなバケツを手にバチャバチャやってるこども達を見かけます。実は大人の方が、こども達から学ぶ事の方が多いのでは?と思いました。それと「筑豊の虫はかせ好奇心!野山を駆け抜ける」を録画しているのですが、何度見ても飽きません 。なるむしさんの「ディズニーランドや渋谷に連れて行っても楽しそうじゃない」「自分でもこういうのが好きだと後からわかった」という インタビューは、単純に驚きと頷きを感じました。発見だらけです
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やっぱり鯰さま2 (しまちゃん)
2013-02-18 08:28:33
自然のことを子どもから教わるというのは僕の理想です。その前にお父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんがが、昔地元の自然でどんな遊びをしていたかをちゃんと伝えることが大切だと思います。「山で遊んだことがない子どもは山を守らないし、海で遊んだことのない子どもは海を守らない。」というのが僕の持論です。自然は人間の鏡にもなり、守り神もなり、最高の先生にもなると思います。子どもは天才です。大人が規制しない限り好奇心の芽を伸ばそうとします。
僕の夢は糸島に自然と遊べる基地をつくることです。山の遊び場、海の遊び場、そして、農業も学べる里の遊び場が出来たらと思っています。
糸島の大人の人は歩いて5分で自然の中に入っていけるので、いまさらそんな遊び場を作る必要がないと思っています。しかし、学校では川で遊んだりすることをたいてい禁止しています。だから、山や川や海で遊ぶ子どもがほとんどいないことに気が付いていません。なによりも、受験勉強のための塾や習い事やスポーツのクラブ活動に忙殺され遊ぶ暇がないこともが多いことに気が付きません。子どもは自然を知らないまま、虫にさわれないまま、大人が作り出した人間社会の中でゲームとITに浸りきっているのです。何よりも子どもが一番忙しくて、疲れています、いつかキレル時を待っている時限爆弾のように。
だから岸本ご夫妻の活動が貴重で貴重で仕方がなく思います。
僕はただの自然好きで、自然科学の専門知識があるわけでもなく、教育理論を学んだわけでもありません。
しかし、以前脳の発達に関する本やデンマークの幼稚園や、イタリアのレッジォエミリアの幼稚園のことを知るにつけて、自然と対話しながら成長することが人間にとって大切なことだと感じています。
こんなブログをグダグダ書いている暇があったら、何か行動したいのですが子どもたちへの責任が取れるのかということを考えるとなかなか難しいです。
今は、親世代と仲良くなるための活動中です。

長々と書いてしまい申し訳ありませんでした。3/3今宿で「今宿の人を仲良くするまつり」というコンセプトで「今宿商工まつり」というのが開催されます。そのことに、少し携わっています。田舎の小さなまつりですが、今やれることをしようとしています。今宿には鯰川という川もあります。晴れたら海が気持ちいいです。気が向いたら遊びに来てください。

自然を愛する鯰さんに甘え、長文で失礼しました。
花粉症と中国の汚染物質に気をつけてください。
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しまちゃん様へ (やっぱり鯰)
2013-02-18 14:25:15
有り難うございます 。ささやかな活動こそ、大事で意義があると思います。話が飛んでしまいますが、ブランコが危険遊具になってしまいました。寂しいです。同様に、海、山、河川も危険となれば、こども達は バーチャルに浸る一方でしょうね。また、岸本さんの番組を観てたのですが、福岡は都会ばかりでなく、ちゃんとした人の管理する 自然(番組中、針葉樹林帯で秘密基地を作ろうとしてます)地主さんが、枝打ちされ、地に光が届く様にされてます。河川の秋の虫が鳴く中で、外来種のアオマツムシが多いのは気になりましたが。広大ですね。今は夜勤で、なんとも言えませんが、お誘い感謝致します。
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