西村コンクリートさん付近の今宿川で、わずか5cm足らずの小さなミドリガメを発見しました。誰かが放したか、上流から流れてきたのか、まだ泳ぎが下手です。1分くらい潜っては1分水面にプカリと浮かぶことを、何度も何度も繰り返していました。こんな小さな生き物も必死に生きています。
最近カメ付いています。イルカが見たくてハワイに行ったのに、カメしか見れなかった僕ですが、カメはいいです。何かを生まれながらに背負って、ゆっくりと生きる運命も背負っています。このどぶ川の今宿川も、もう少し生活廃水が入らなければ、ホタルなど、もっと生物が生きられる美しい川になれるのでしょうが。
今宿にある多くの川は、上流の所々に堰や水門があり、水量が少なく、砂利も途中に途中に溜まっています。昔はもっと川の水が利用されていたのでしょうが、今は、全体がコンクリートに覆われ、雨水が地下に浸透しなくなった街の排水路としての役割が主になってしまいました。水は土地の血液だ。水が汚れれば土地も汚れる。土地を流れる水が清ければ、汚れた土地も回復できる。水をきれいにしようという心がその土地に住む人にどれだけ宿っているかで川の水の汚れ具合で分かる。川の汚れはそこに住む一人一人が水や土地を大事と思うか否かで決まる。そして、それぞれの世代が次の世代に水の大事さを伝えたかどうかで決まる。それが知恵の伝承である。それができていない土地の人は滅ぶ。
水と食糧をめぐっての人間同士の駆け引きや争いはこの地球上ですでに始まっています。人間が生き残れるかどうか、突きつけられる時期が10年以内にやってくるように思います。自分の子供や孫や子孫が生き残れるかをこれからの世代はいつも突きつけられるようになる気がします。
もう自分だけが安楽に生きることが許されない時代だと思います。このカメと同じく必死に生き残るしかない。子どもたちに他の人と共に生き残る知恵と創造する力を親世代が育成できるかが教育の本質となるように思います。そのためにも、自然を知る力を欠いた教育では生き残れないと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます