「今宿少年剣道部」のこと

昨日今宿二丁目２８の「今宿少年剣道部」に見学に行ってきました。

小学校低学年クラス、小学校高学年クラス、そして中学生のクラスがあって、小学生低学年は高学年の剣士が指導し、小学校高学年は中学生がそれぞれ指導していました。

子どもたちはみんな型にはまらないで伸び伸びと稽古に励んでいました。子どもが子どもを指導しているのですが、指導する先輩はみんな言葉と実演を見せてやらせるスタイルで、子どもでも、稽古とはいえ結構熱くなり、かなり激しい闘いをみせてくれました。

とにかく自然体で、先輩は後輩の練習台になるので、かなりの量の打ち込みを受けます。子どもとはいえ、特に頭を打たれ続けている子が平気でいるのが、凄いと思いました。、先輩があれだけ打たれ込んでいるのを観れば、打撃に対する恐怖心も無くなっていき、それが当たり前になってくるのでしょう。小さな子もみんな平気で年齢に関係なく、手加減無しで打ち合っていました。ほんとに伸び伸びした感じでした。

指導をされていた山内先生と少しお話をさせていただきました。子どもたちがみんな個性的で伸び伸びと稽古されていることをお話しすると、先生は「私は40年この道場で教えているが、その子にはその子の剣の道が有って、決して型にはめてはいけない。」とおっしゃっていました。この人只者ではないなと思って名刺をいただいたら、福岡剣道道場連盟理事長をされているほか、福岡県剣道連盟の理事や強化委員長、福岡県連合支部理事長などを兼務されている重鎮でした。でも、人柄が柔らかく、子どもとずっと接しられてきた大きな優しさをと厳しさを感じられました。

この今宿少年剣道部の卒業生には世界選手権で優勝した方や、東大に入学した人が5人いること（頭も悪くない）、唐津や博多からわざわざ通っている子がいたことなど、みんな子どもたちがポジティブで生命力が強い感じがしました。日本一の剣士が今年3人も出てきた秘密が山内先生のこの伸び伸びさせて、子どもたちの実力を最大限に発揮させて伸ばしていく指導方針にあるように思います。凄い人数の子達がいながら、先輩は後輩の面倒を見るのが当たり前で、ひとりとりを誰かが見ていて、事故にならないようオーバーヒートを絶妙のタイミングで指導が入っていきます。この子どもたちも優れた指導者になるよう育成されているようにも感じました。

この道場は今宿の宝のひとつだと確信しました。また近いうちに、お伺いして、「今宿TV」という別の形で取材をさせていただくことを山内先生に了解をいただきました。来月にも放送できるよう取材させていただこうと思います。乞うご期待です。

カメラの電池切れで残念ながら今回は稽古の写真が取れませんでした。いつか、写真を思い切り撮れたらと思います。とても興味深いシーンが連続で起きます。子どもたちがエネルギーの塊りであることを今日痛感しました。