新作歌舞伎『あらしのよるに』観劇は、takakoさん、くりちゃん、オットとワタシの4人で博多へ繰り出しました。
歌舞伎見物は、おしゃれして観劇するお客さんが多いので、劇場内はけっこう華やかです。
私も和服を着ていこうかな、と一瞬は思ったんだけど・・・・『何着ていこう???』と悩んだ末に、花より団子を選びました。
なにしろ、歌舞伎終了後に、博多焼き鳥店を予約していたから。少々汚れてもいいようにと、カジュアル路線で劇場に乗り込みました。
ところが、ところが、今回チケットの手配をしていただいたtakakoさんのご友人のOさんは、主演の中村獅童さんの大変なご贔屓すじのVIP待遇のかた。
そのOさんに劇場エントランスで出会い『終演後に、獅童さんの楽屋へお邪魔しましょうよ』と誘われました。
なんですとっっ????いま、なんて????
『楽屋へお邪魔しましょう』って、どーいーう意味????
半信半疑のまま、終演後ホントに楽屋へ案内していただきました。
おびただしい数の胡蝶蘭がズラーーーと並ぶ長い廊下を導かれるままに歩き、獅童さんの楽屋へ。
100鉢以上はあったでしょうか。こんなにたくさんの胡蝶蘭見たのは初めて。ちょっとした市場より多いんじゃ???
それにしても、楽屋へご一緒した他の方々は、みなさん筋金入りのご贔屓すじのようで、とってもゴージャス。
あつらえのお着物だったり、ラグジュアリーなワンピースだったり、宝石もキラキラ。パンプスのヒール高っ。
そんな中にあって、焼き鳥屋さん仕様のワタクシ達一行の、なんと場違いなこと(焦)
ここにいてもいいのかしら???とオドオドしていたら、ほどなくシャワー後化粧を落としてすっぴんにバスローブ姿の獅童さんが現れ、なにがなんだかのままに握手してもらいました。
『が・が・頑張ってください』というのが精一杯。
一緒に写真を撮るなんてことは思いつくこともなく、退出しました。
楽屋という特別な場所に、ぼぉ~となりました。
行きかう裏方さんや、浴衣姿の役者さんたち。幹部俳優の名前が張られた楽屋。役者の名前が染め抜かれたのれんとか・・・夢の世界の内側というか、別世界の熱にあてられた、というところでしょうか。
歌舞伎役者と楽屋で握手するなんてサプライズは、人生に一度で十分過ぎる夢を見させてもらいました。
福岡の博多座へ歌舞伎を見に行きました。
ここ博多座で、死ぬ前に見ておきたいと思っていたミュージカルやお芝居のほとんどを、観てきました。
『エリザベート』の黄泉の帝王役の井上 芳雄の圧倒的な歌声に震え『マイフェアレディ』のイライザ役の大地真央の還暦過ぎとは思えないキュートさに腰を抜かし『ラマンチャの男』の娼婦役の松たか子の色っぽさに目を丸くし・・・と。
博多座は、観劇好きのワタクシにとっての聖地です。
演目は『あらしのよるに』という絵本を原作にした新作歌舞伎。
嵐を避けて避難した小屋で偶然出逢ったオオカミとヤギの友情物語。食うものと食われるものとが貫く友情ストーリー。
オオカミのガブを中村獅童が、ヤギのメイを尾上松也が演じました。
歌舞伎で獅童を見るのは3度目。なぜ獅童にこれほどご縁があるかはのちほど。
中村獅童という役者は、激しいキャラ設定の印象が強いですが、今回はこころ優しいオオカミの役。
ひょうきんに演じているのに、うってかわって怖い顔に一瞬で変わる場面では、息をのみました。
化粧もしてるし、獅童の目は糸のように細いのに、目や表情がガラッと変わる。変えられる。役者ってすごい!!
もうひとつ新鮮な驚きは、ヤギ役の尾上松也のかわいらしさ。
元AKBの前田 敦子の元カレという知識ぐらいしかなかったので『松也うまーい、かわいーーい』と、その演技に魅了されました。
歌舞伎役者は舞台の上では化ける、化ける。これが芸というものなのかしら。
堅苦しいとおもわれがちの歌舞伎ですが・・・・けれん味があって、笑いも涙もあって、スペクタクルで、様式美がすごーく面白い。
長く残る芸能というのは、やはり人を惹きつけるものがあります。
いまは『ワンピース』を原作にした歌舞伎だってあるくらいで、新作歌舞伎は、とっても楽しい。
記憶や感動は長く残るので、ちょっと無理してでも、ナマの舞台や音楽に触れて、心に栄養を補給したい。
ところで、今回は終演後にものすごいミラクルが待っていました。それはまた後日。
親友K子ちゃんと長女との3人で『Polipo』でランチ後、駐車場へ歩いていく途中に『洋菓子工房 PAINTEMPS(ブランタン)』がありました。
たったいま、Polipoでお腹がはち切れそうなほどイタリアン食べたばかりで・・・・さすがに今日はスルーしよ、と思いきや・・・・太っ腹K子ちゃんがスタスタと店内へ。
『はい、これね』と、K子ちゃんに、お土産にケーキ買ってもらっちゃったよ(爆)子どもかっ!!ワタシ。
さすがにこの日は、ランチ食べ過ぎて・・・・晩ごはんが食べられなかった。ケーキはなおさら。
かといって、ケーキを捨てる、無駄にするというのは、身を切る痛み。しかも買ってもらったものだし。
なので、ケーキは翌朝の朝食にいただきました。
晩ご飯がケーキというのは時たまあるけど、さすがに朝食にケーキはそうそうないかな。おきがけにケーキ2個。さすがに重い・・・・が完食っ。
ワタクシの栗好きを知るK子ちゃん『栗とほうじ茶のタルト』をチョイスしてくれてました。
マロンクリームしっかり甘かった。
抹茶のムースのタルト。食べても食べても、このドーム型の抹茶ムースが無くならない。2個めだからペースが遅いのか??
ただいま、月末の人間ドックに備えてプチ糖質制限中なんだけど・・・
なので、この日のお弁当は生野菜のサラダ弁当だけにし、3時のオヤツも我慢しました。焼け石に水だけどWWWW
豪雨災害で被災した庭の清掃のために、親友K子ちゃんから4カ月も借りっぱなしだった高圧洗浄機を返却するために、久しぶりにランチしようと合流してから初めて気づきました。肝心の高圧洗浄機を忘れてきてしもうた。
・・・結局、ただランチだけしたという(爆)
白島のイタリアン人気店『Polipo』へ。
しばらくぶりに来店したら、前菜の盛り合わせのスタイルが変わってました。
以前は、6種類くらいをワンプレート盛り合わせだったのが・・・・いまは一品ずつを順番にサーブという方式へ。これいつから???ずいぶん前から、てなことになっているなら、当分来てなかったということで、反省。
前菜のひと皿目。モッツアレラと生ハム。
2皿目は、いわしとグレープフルーツのマリネ。イワシがピカピカ☆
3皿目の前菜のムール貝の白ワイン蒸し。最後、バケットでスープを吸い取ってくださいって。吸いますとも、吸いますとも。バケット追加したいくらい。
にしても、ムール貝デカッ!!
『Polipo』は、なんでもボリューミーなこと忘れとった。前菜終わった時点で、すでに腹八分目どころか、腹9.56分目くらい。
しかし、Polipoに来て、ピザ食べないなんてことがあろうはずはもない。
自家製のローストポークがどっさり。ドライトマトとキノコもどっさり
『パスタだけにする?』と言っていたK子ちゃんに『パスタもピザも両方食べたい。』と、言い張った自分を自分で責めたい。
おいしいものを少しずつ、という大人の食べ方を、早く身に着けたいものだ←一生ムリかも・・・・
パスタはイイダコとリコッタチーズの何とかという平麺。イイダコの姿煮みたいなのが、4個もゴロリと。一見グロテスクなんだけど、このタコがシコシコっと噛み応えあって、おいしい。
バスタもピザも食べられて、シアワセー。
もうダメだ、もう1ミリも入らない。なのに、おすすめ上手なスタッフさんから、デザートはどうですか?と、微笑まれたら・・・『えっ~、おなか一杯なんだけど、じゃあ本日のジェラートはなんですか?』と尋ねてしまう。これはもうパブロフの犬現象みたいなもので。
さすかに、1人1個は多いかな、とk子ちゃんとジェラートを半分こずつシェア。コーヒーはスルーしました。
ふつうは、ジェラートをスルーして、ドリンクのみを頼むとこじゃないか!!
この量をK子ちゃんと2人で平らげたわけではありません。長女も一緒でしたから。
長女にとっては、保育園児の時からなついているK子ちゃんは第二の母なもんで、遠慮ないんだけど・・・・
長女がマイホームのクリスマスツリーが欲しいという話題になったら、K子ちゃんが『私が買う、買ってあげる、買わせて』となり・・・・。
固辞したものの、なぜか、ランチ帰りに150センチ超のでっかいクリスマスツリー買ってもらってました(爆)
長女には『K子ちゃんの老後は、介護しなさいよ』『する、する。おばちゃん任せて』と。
その言葉忘れるでないぞ。
先日、県民文化ホールで行われた人間国宝の柳家 小三治師匠の独演会に『地図が読めない三人娘』takakoさん、くりちゃんとの3人組で行った時のこと。
開演前にちょっと一杯いきましょうよ、と当然のように誘いあいホール目の前の立ち飲み『サケサケ』へ。
立ち飲みくらいがちょうどいいんです。
腰を据えて飲むと、落語の途中で寝落ちしてしまうから(経験あり)
店舗はかつてのバーか何かの居抜きなのかしら???立ち飲みというには、スタイリッシュ過ぎるような。
やさしそうなお若い男性が調理されていました。
一人酒のお客様が多いところ、3人連れは大人数なくらいでした。
生ビールと3品の晩酌セットをまずは。
青菜の白和えと、ホタテのお刺身。この白和えがなにかしらピリっとした薬味が加わっていて、とてもおいしかった。
晩酌セットについていたおでんがおいしくて、追加で盛り合わせ頼みました。
薄味なんだけど、よーく味がしみ込んで。
3人用にあらかじめカットしてくださってました。なんと気の利くこと。
そろそろ独演会の開演時間前30分を切りました。じゃ、〆といきますか。
TKGも海鮮丼も気になったけど・・・・ここは『地図の読めない3人娘』の長女takakoさんのオーダーに従います。『にゅうめん』
ワタクシそうめんが大嫌いなので、たぶん30年以上素麺を食べたことありません。
そこに『にゅうめん』キターーーー。あたたかい麺だし、汁ありだから大丈夫かな。
おそるおそるではあったけど、このお出汁がとってもおいしい。鴨肉も入っていて、なかなかゴージャス。
そうめん(にゅう麺だけど・・・)を、30年ぶりに食べたかも。
ワタクシの食人生の第2ステージ開いたかも????
で、ちょっと一杯だけだったのに、人間国宝柳家 小三治師匠の落語、モノスゴーーーク面白かったのに、ちょっと寝落ちしてしまった。
なんてもったいないことを、。バカバカ、わたしのバカ。