ギャグやコミックものではなく、真面目に描かれた物語で、ぷっと噴き出してしまう本は、めったにありません。
しかも、これが実話だっていうんだから。
先日、独演会へ行って「うまいなぁ」「すごいなぁ」と感心した当代随一の人気落語家 立川 談春(下町ロケットの佃製作所の殿村さん)談春さん、古典落語が本当に上手で、惚れ惚れしました。
その立川 談春が修業時代のことを書いた自伝「赤めだか」です。
談春の師匠は、立川 談志。ワタクシの印象では、キテレツな人というイメージしかない。落語会の岡本 太郎的な??
談志の実像は、想像以上に破天荒でしたが、そういう強烈なキャラクターのそばにいる人にとっては、媚薬みたいなもので、ふり回されながらも、それがたまらなく魅力なんでしょうね。
談志一門の「ぷっ」と噴き出す突拍子の無さが、まあ面白い。
おかしみだけじゃなく、落語協会を脱退した立川 談志と、伝統を守りぬく立場の落語協会会長の小さん師匠との両者の思いが交錯する最終章は、「芸」と「人情」が行間にあふれていて、読みながらフルフルします。
落語に詳しい友達のオカミがこの本をバイブルと言っていました。わかる~。
オットも読んでみたいと思ったようで「もう読んだ?」「まだ??」と、さかんに督促するので・・・・読み終えて、そくオットに渡しました。
朝の通勤途中に少しはページが進んだだろうと『面白いでしょ』とLINEしたら・・・・「朝はJRが空いてて座れたので、寝てしまいました。帰りは絶対に読みます」と言い訳LINEが戻ってきましたが・・・・
夜のJR車内のほうがもっと空いてるはずなので『夜のJRが空いてて座れたので寝てしまいました。』・・・・となるような気がする(爆)
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