「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」というドキュメンタリー映画を見に行きました。
19時~の最終上映は、仕事帰りらしいサラリーマンやOLさんたちがチラホラ。
収入の80%を寄付するなど、その暮らしぶりから世界で一番貧しい大統領として知られている南米ウルグアイのムヒカ元大統領。
映画を見る前は、このほのぼのしたイラストからの印象で、おだやかで清貧な人、というイメージを持っていたのですが・・・・
違った!!
めちゃワイルドでした。もともとは極左ゲリラだった!!!!
南米の政情不安な国で大統領になるというのは、やっぱり並大抵の人生ではなかったわ。
大統領時代に成立させたある法律なんて「マジ??」ってくらいブラック(これ以上はネタバレ)
そんじょそこらの自己啓発本よりも、実在の出来事や人々の営みを映したドキュメンタリーの方が心に響くし、自分の頭で考える機会を与えてくれる気がします。
来日した際に、東京外語大学で学生にむけて講演をするシーンは、ものすごく感動的なスピーチ。
長年理想を追い求めて政治活動をして、でも理想はなかなか実現しないものと悟った。でも・・・・と語る80才の老人の言葉は、彼の来し方を体現した信念の力がみなぎってました。
さすがに外語大学だから、通訳なしで理解できる学生もいて、ところどころ笑い声が上がるのだけど、それ以外は誰も私語ひとつせずに同時通訳のイヤホンに聞き入ってるその静けさが感動的でもあります。
言葉に真実があるから、胸にせまるものがあり、耳に痛いものがあり。
地方都市の片隅に生きてる一般ピーポーのワタシの人生と、ムヒカのそれでは、とうてい比べようもないけど・・・信念の強さが段ちがいなんだけど・・・・小市民のワタシでも「自分は、どう生きるか」ということを、たまには考えてみることが必要だと感じました。