好きな作家の一人、小川 洋子。初めて読んだのは、もう10年以上前の『博士の愛した数式』
当時、1年間かけて資格試験に挑戦している最中でした。
試験が終了するまでの残り半年間は、勉強以外の本は読まないと決めて(でないと、頭に入ってこなかった・・・・)、小説を絶っていました。
福岡で一次の学科試験を受けた帰りの新幹線の中で、もう結果はどうあれ、「さあ、読むぞ」と「博士の愛した数式」を読んだら号泣・・・・・隣の席の人から、「大丈夫ですか?」と、不審がられました。
先日、読了した小川洋子の『人質の朗読会』通勤のバスの中で、1話ずつ読んでは、その度に、バスの座席で、涙がポロリ
政情不安の国のテロで人質になり、救出に失敗して、全員死亡する、その8人が、これまでの人生のひとこまを振り返る物語です。
『静謐』という言葉を思い浮かべると、この小説になるのではないか・・・・・と。
静かで、強い。優しくて、寂しくて、あたたかい。
心がささくれ立ってきたなぁ~、と思った時に、これを手に取ると、気持ちの波が鎮まるような、そんな物語だと思います。
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状況はシビアなのに、心に沁みる思い出を語る人質たちに、自分も一緒に耳を傾けてしまいました。
今日、いろいろ凹むことがあってクヨクヨしてたんですけど、なんだかこの世に生があるって本当に素敵なんだな~って涙がポロリと私もこぼれました。
やり直しが何度もきく今を大切にしたいです。
小川洋子は、こんな感じの静かで強い人の物語が多いですね。
まさに心にしみわたる、という表現がピッタリですね
私も、かよころさんの美味しそうなページに目を奪われてます。
凹むこと、残念でしたね。でも、やり直す機会があるって、ありがたい。それがそれが生きてることの実感というものなのでしょうね。
この本はただいま図書館で予約中。感想を拝見して、手元に届くのが楽しみになりました。それにしても「心を鎮める本」、いいタイトルですね。心にしみました。
この本、あねさんの琴線に触れるはず、と思うのですが、気に入っていただけるといいな。
タイトルを褒めていただいたのは2度めです。
心に沁みた、なんて、最高級の褒め言葉です。
前回、誉めていただいた方とも、お芝居、本、映画の好みがよく似通っていました。
言葉の選び方て、色んなものの感性のベースなのかも・・・・