一番好きなドラマをひとつあげるとすれば、それは子どもの頃に夢中で見ていた「大草原の小さな家」かもしれません。
1970年代から約10年間も続いた海外ドラマですが、当時はビデオという記録装置そのものが無かったし、昨今のオンデマンド配信でも見逃していました。
昔のドラマやアニメが見たいというのは、年を取ったせいでしょうか。
先日はむか~し『世界名作劇場』でやっていた高畑勲、宮崎駿の名作アニメ『赤毛のアン』の全巻を購入してしまった。
YouTubeでなんでも見える、聞ける時代ですが、ワタシはCDにしても、ドラマ、映画にしても、好きな作品は『形』にして持ちたいタイプ。
手元に置いときたい、きれいな形で持っておきたい。ちょっとめんどくさい、コレクター気質なもので。
こうなったらいよいよ「大草原の小さな家」DVDを購入しようかと思ったら、なにせ10年近くも続いたドラマなものですから、想定以上の高額で諦めていました。
ところが、ところが!!
昨日、4Kリマスターされた「大草原の小さな家」が、NHKで再放送されていることを偶然、知りました。
ありがとうNHK。これからも喜んで受信料を支払うよ!!
何十年ぶりかにローラに会えた喜びに打ち震えました。
開拓時代の草原の街に移住してきたインガルス一家の物語。
今回も60分の中で、3回は泣いた、泣いた。
赤貧の暮らしの中で、メアリー、ローラ、キャリーの3人娘を育てる父さん、母さんの人柄が、ホントに素晴らしい。
考え方を示して、わが子自身にちゃんと考えさせるという親は、もう絶滅危惧種ですが・・・・真っ当な生き方をしていると、子どもはちゃんと育つんだよなぁ、としみじみ心に沁みいりました。
これから毎週、ワタシの心の清涼剤に会える。
そしてさすがに今は録画装置(Blu-ray)を持っているから、保存ができる。うれしい~。
この録画は自分の棺桶に入れてもらおう。
職場で20年以上前に隣の席になった後輩男子が読書好きで、よく本の話をしたり、本の貸し借りをしていました。
20年の間には二人とも転勤を繰り返し、職場も離れたけど、毎年、年賀状に1年間の読書の中から、マイベストの1冊を書いて送りあうのが、長年の2人のお約束になっています。
この4月から、その彼とまた同じ部署になったので、リアル本の貸し借りをしたり、読んだ本の感想を話しあったり。
好きなものがだいたい同じで、好きなもののはなしができる相手がいるというのは楽しいものです。
その彼から借りたのが村上春樹の「騎士団長殺し」
ハルキストではないけど、村上春樹はスルー出来ないんだよな。
最近の村上春樹の長編は、得体のしれないオカルトぽい精神世界に迷い込んで、なんとか魂の救済をするみたいな内容ですが・・・・本作もほぼ同じ設定。
世間の評価ではだいたい絶賛のようですが・・・・ワタシはいまいち腑に落ちなかったなあ。
長編だったので、やっと読み終わったら、読書仲間のその彼が、7月1日付で、東京に転勤することに。
彼が新入社員の頃から知っているので、
本をお返しするときに、ちょっとしたお餞別を贈ろう。
図書館に予約して忘れたころに順番が回ってきた本。
なんと出版不況のなかで、40万部のベストセラーになってるそうです。
動物ライター丸山 貴史の「わけあって絶滅しました」ひねったタイトルのものは、読んでみたくなります。
「わけあって絶滅しました」は、本・・・・ではなくて動物図鑑でした(リサーチ不足)。
この年齢になって、イラスト満載の動物カラー図鑑(すべての漢字に平仮名でフリガナがふってある)そんな図鑑を、通勤バスの車内で開くのは勇気がいりました。
絶滅した種ごとに絶滅の理由を口語体で語らせるのですが、もうこの文章が秀逸で笑う、笑う。
絶滅種ですから、だいたいの想像図のイラストが描いてあるんですが、よくもこんなヘンテコリンな姿形で生きてたな、これじゃあさぞかし生きづらかっただろう。だから絶滅したのか、なるほど納得みたいな姿形をしています。
そのキャラにピッタリ合うしゃべり言葉で、絶滅した理由を嘆いているひねりの効いた図鑑です。
その口調が面白いったら。
読んでいて大人がジワワワと笑う文体です。
絶滅した多くの種は、人間が滅ぼしてる。人間ほど、他の種を滅ぼした種はいないのです。そのことも教えてくれました。
地球の歴史の中では、直径10キロの隕石が地球に衝突したことがあったんですって。
リアル・アルマゲドンかっ!!
アルマゲドンは結局、衝突回避したでしたね。じゃリアル・ディープインパクトか。
最近は、NHKの番組がなにかと攻めていて興味深いのですが、いま一番楽しみな番組は『世界はほしいモノにあふれている』(通称 せかほし)
三浦春馬とJUJUがMCで、平たい顔族のJUJUと比較して、三浦春馬の美貌が際立つ。
この番組はスイーツとか北欧家具とかまたはワインとかメキシコのテキスタイルとか、チーズとかわいい文房具とか、とにかくいろんなテーマのすぐれものを、その分野の専門家が現地で探すドキュメンタリーなのですが。
たとえばワインがテーマなら『エノテカ』のバイヤーさん。テキスタイルなら「イデー」のバイヤーさんなど、その道のスペシャリストの買い出しに同行する形で番組が進んでいきます。
スポンサーのいないNHKといえば、固有の会社名とか、商品名を絶対に出さないという厳格なルールがあったと思うのだけど・・・・時代は変わったね。
ちゃんと会社名、店名が出ます。
むかしは、山口百恵のヒット曲『プレイバック パートⅡ』(宇崎竜童作曲、阿木燿子作詞)の歌詞『緑の中を駆け抜けていく真っ赤なポルシェ』を『真っ赤な車』と言い換えて歌わせられてたのに。古い、ふるいはなしですが。
モノだけじゃなくて、その土地の暮らしぶりなども合わせて紹介するのですが、それがまあ、はぁ素敵、わぁおしゃれ、あっこれほしいとため息の連続です。
きれいなもの、かわいいものをいっぱい見せてくれる感じ。
画面にキラキラがあふれているので、見ていて幸福感に包まれます。女子は好きなはず。
読書好きは本好き、図書館好き、そして本屋好き。
本屋さんが舞台と知ったら、ぜったい見逃したくないと思っていた映画『マイブックショップ』へ行ってきました。
本屋が1軒も無い寂れた港町に、亡き夫との夢だった書店を開店する女性のおはなし。
良い本や映画に触れることは、自分の人生の豊かさにつながるし、ものごとを考える時の指針にもなってくれるので、たくさんの本を読んで、たくさんの映画を観たいと思ってます。
まっ、単純に本を読むのが好き、映画を見るのが好きなだけですが。
この映画、困難に立ち向かう女性書店主に『頑張って』と共感するのもあるのだけど・・・・その書店で働く小学生(!!!)役の子役ちゃんがさらによかった。
シニカルなふるまいをしながら情の篤い女の子という役で、複雑なキャラ設定を見せて、泣かせました。
そして本好きにたまらないのが、作中に出てくる本の数々。
本の装丁がとってもキレイだし、出てくる本がレイ・ブラッドベリの『華氏451度』『たんぽぽのお酒』『火星年代記』とか!!
学生時代、夢中でブラッドベリを読んでいたワタシは、うきゃあ~と声上げそうでした。
やっばり本はいいな、読書はいいなとあらためて思いました。
終盤で伏線を色々と拾っていくので、お見逃しなく。