社会はかわるし、かえられる!

格差社会の縮小めざして、誰もが安心できる社会をめざして!
 

GAFAMの民主的規制

2024-05-02 07:40:07 | 日記

雑誌「経済5月号」に板木雅彦立命館大学名誉教授による「GAFAMを解き明かす」、副題として「巨大情報プラットフォーム企業と社会科学への問い」を寄稿した。

国際的な超巨大企業であるグーグル(Google 親会社はアルファベット)、アップル(Apple)、フェイスブック(Facebook 現在メタ)、アマゾン(Amazon)、マイクロソフト(Microsoft)の5つの企業。

経済的規模からいえば5社の時価総額の合計は、23年12月末で10兆ドルを超え、なんと世界の主要上場企業の時価総額の10%に迫ろうとしている。

パソコンやタブ、スマホなどあらゆる情報機器とともに、その巨大な情報プラットホームをもち、毎日世界中から情報がアクセスされ、AIの「栄養」ともいえる情報を蓄積している。

氏は「巨大情報プラットフォーム企業の本質にどれだけ肉迫できるか、その潜在力と危険性の両面をどれだけ詳らかにできるか」
「人類が獲得したAI(人工知能)という新たな生産力のもとにどのような未来社会を構想できるか」
という問題意識から、社会科学からのアプローチを試みている。

そして1番目として、
「なぜこれら巨大情報プラットフォーム企業が、今日これほどまでに問題視されるのだろうか。その理由は、これら企業の独占的あるいは優越的地位の乱用にある」

ヨーロッパやアメリカでは「独占禁止法」をふくめて、どう規制するかが大きな焦点となっている。

AIでは、自らが「アルゴリズム」を「学習」のよって作り替えていく。

今までは人間が1から10まで、すべてアルゴリズムを作ってきた。しかしAIによるアルゴリズムの変更・作成は、人間の手から離れて、ブラックボックス化する。

「なぜこんな結論がでるなか」・・・人間はその過程を理解できない。

アルゴリズムの暴走と「力(Evil force & power)」への転化、いわゆるAIの「暴走」が起きないか。起きない「保証」は?

まったく未知数だ。

氏は「Evil force 邪悪な力」「Evil activities 邪悪な活動」など、「Evil」という言葉を使っている。

論文を読んで強く感じることは、利潤第一の資本主義のもとでのAIの脅威、巨大情報プラットホームの脅威が差し迫っている。

だからこそ、GAFAMの民主的規制が強く求められている。

この課題はEUが先行している。
日本は相変わらずアメリカ追随であり、利益最優先だ。
国民のくらし・生活の立場からの取り組みこそ必要だ。


第95回メーデー

2024-05-01 07:41:23 | 日記

今日は第95回メーデー

終戦後の1946年にはNHKや文科省、労働組合などが募集した歌がいくつも誕生した。
その題名と最後のリフレインは
〇世界をつなげ花の輪に
  我等未来を語るもの
  世界を一つに結ぶもの
〇晴れた五月
  ああ万国の 労働者
  団結せよと 叫んでる
〇町から村から工場から
  働く者こそ しあわせになる時だ
  われらはわれらは労働者

歌詞からは、戦争中の弾圧と独裁政治から一気に解放された自由と民主主義の息吹を感じる。

あれから78年、
「働く者こそ、しあわせになる時だ」
になっただろうか?

格差と貧困の拡大、派遣労働や非正規労働の拡大、そしてブラック企業・・・

若い人たちの低賃金と不安定雇用は拡大してしまった。
失われた30年で、労働者の平均年収が50万円も下がってしまった。
長時間労働はいまだに・・・
労働組合の結成妨害も・・・

労働三権(労働基本権)という言葉もメディアにはあまり登場しない。
「デロゲーション」という言葉さえ財界から出されている。

自由と民主主義の息吹はいずこへ

それでも歴史は進んでいる。
自民党でさえ「賃上げ」うを言わざるをえなくなっている。
自民党の「裏金」という犯罪行為に、補欠選挙での審判は、「保守王国」といわれる選挙区でも自民党は敗北した。

市民と野党共闘こそ、政治を変える大きな力だ。

それを妨害する勢力を、国民の広範な力で打ち破る。

今日のメーデーの大きな力で!