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77回目の憲法記念日

2024-05-03 07:54:49 | 日記

今の時代は「主権在民」は当たり前の世の中になった。

ところが日本の戦前は「主権天皇」であり、国民は「赤子」であった。
この時、「主権在民」を言えば、「犯罪」として逮捕。拷問が待っていた。

戦争中、大政翼賛会(共産党は除く)として解散していた各政党は、1945年に続々と再建された。そして新しい憲法の策定を進めたわけだが、各政党は何を主張したか?

①主権は天皇にある
②主権は天皇と国民にある
③主権は国民にある

③を主張したのは日本共産党だけであった。
①と②を主張した自由党・進歩党(のちの自民党)、社会党などは、天皇制の呪縛から脱却できなかった。

100年以上の前から、党創立から「主権在民」を主張、さらに男女平等の普通選挙を訴えてきたことが、実現したのだ

4年後の総選挙で日本共産党は35議席も獲得した。

しかし、日本を占領したのがアメリカであった。
独裁政権を解体し日本の民主化を進めたが、ここで一気にブレーキをかけた。
それは「戦争反対と民主主義」を主張しつづけた日本共産党を弾圧する姿を現したのがアメリカであった。
続々と戦争推進勢力が政治に復活していった。
(ここがドイツとの大きな違いであった)

当時の新聞はどうであったか。
戦争を推進し煽ってきた新聞社は、その反省にも関わらず、またもや権力に追随してしまった。
新聞で扱う日本共産党は、政治面ではなく社会面であった。

こうした歴史的事実は、いまだに「日陰」の存在におかれている。
マッカーシズムが吹き荒れたアメリカ、レッドパージの日本、ともに「自由と民主主義」の歴史にとって恥であった。

二度と戦争をしないと決議した国連憲章、さらにその先を行く日本国憲法。
いぜんとして悪いほうへの「改憲」が続いている。
その攻撃の中心は9条だ。

それでも「憲法9条」の賛成は多数だ。

岸田首相からは「日本国憲法」をまったく感じない。安部もと首相もひどかったが、それを上回っているのでは。

戦闘機など「殺傷兵器」の武器輸出を進める、他国攻撃兵器であるトマホークの大量購入、南西諸島をミサイルだらけにしようとしている、さらには自衛隊の指揮権さえ米軍に引き渡そうとしている。

今日の憲法記念日、
その出自を考えながら、「平和国家」として日本を取りもどさなければと思う。