子育ての意外な落とし穴のひとつに「教育
虐待」がある。
今日のしんぶん赤旗に武田信子武蔵大学教
授が「教育虐待をどのように考える?」が
掲載された。(10ページ)
武田氏の「教育虐待」はこちら ⇒
3年前、父親による息子への教育虐待で、
命を奪ってしまったという衝撃的なニュー
スはまだ記憶にある。
「虐待」は無自覚、無意識に行われ、加害
者は「よかれ」と思っていることが多いと
武田氏は指摘している。
問題はその背景だ。
現代日本は「社会の中で勝ち残れ」という
圧力がとても強い。学校を卒業しても座る
イスが少ないし、ボロボロのイスも多い。
当然に親も子供の将来を危惧して「教育」
に力をいれていく。
武田氏は、英語の「アビュ-ズ(虐待)」
と「マルトリートメント(不適切な取扱い
)」という概念を使って理解を深めている。
同時に、氏は国連の子どもの権利委員会の
日本の教育への指摘「高度に競争的な学校
環境が就学年齢層の子どものいじめ、精神
障がい、不登校、中退および自殺を助長し
ている可能性がある」との勧告を引き合い
にだしている。
中高生の死因の第1位が自殺、そして中学
生の11万人が不登校。こんな不健全な環
境はない。
自公政権による「新自由主義」が教育にも
深く浸透し、子どもを「人材」としかとら
えない歪んだ教育が跋扈(ばっこ)してい
る。
正規労働を非正規労働に置き換える「労働
力の流動化」政策も元は同じ思想だ。
知らないことを知ることは、本来楽しいこ
となのに、それが苦痛となっていく。
子どもたちの教育を歪めさせてきた安倍政
権。第1次安倍政権がやったのが教育基本
法の大改悪だ。
DVやこどもの虐待も深刻化している。
やはり、安倍政権を終りにさせることこそ、
教育環境の改善の入口になると私は思って
いる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます