ドイツのヒットラー時代、障害者は役に立たない
からと抹殺していった。それも優秀な精神科医の
もとで。ガス室に20万人も消えていった。
この中心にあるのが「優生思想」だ。
5年前、NHKのハートネットTVで「それはホ
ロコーストのリハーサルだった」(T4作戦 障
害者虐殺70年目の真実)は大きな衝撃を与えた。
NHKのこちらを ⇒
今の時期にこそ、再放送を願う。
藤井克徳さんが「わたしで最後にして・ナチスの
障害者虐殺と優生思想」という本を出している。
なぜふり返ることが必要なのか。
難病のALS患者への嘱託殺人の加害者が、露骨
な「優生思想」の言葉を発しているからだ。
気になったのが、「高齢者を“枯らす”技術」「高
齢者への医療は社会資源の無駄」。
「新自由主義」の広がりのなか、社会保障の医療
や介護分野での削減を進めているからだ。
記憶にある方もいると思うが、与党議員の中には
「お年寄りに金を使うのは枯れ木に水」のような
暴言があった。
貧困と格差の拡大がますます拡大している。
資本主義の野蛮さを引き出した「新自由主義」。
学生の卒業後のイス取り競争も加速している。
そして人間の生涯の「点数化」が進んでいる。
もっと人間らしい顔をした経済に!
若い人にこそ、その原因を追究してほしい。