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修行=神秘主義へのわな

2020-03-23 07:36:49 | 日記

地下鉄サリン事件から25年。
追悼のニュースとともに、オウム事件
を振り返る記事も目立つ。

25年前、東京の地下鉄で化学兵器であ
るサリンが、オウム真理教によってま
かれた。
14人が死亡し、6000人以上の被害者が
発生した。

そして、いまなおサリン被害に苦しん
でいる多くの人たちがいる。

国による被害者の救済を求める声は強
く、国は応えなければならない。

テレビや新聞で触れていない問題は、
行政と警察の責任だ。

地下鉄サリン事件の前に、松本サリン
事件が発生している。
93年11月~94年12月サリン製造プラン
ト建設
94年5月9日滝本弁護士サリン襲撃
94年6月27日松本サリン事件
94年12月2日水野さんVXガス襲撃
94年12月12日浜口さんVX殺害
95年1月4日永岡さんVX襲撃
95年3月20日地下鉄サリン事件

10ヶ月間に、これほどの事件が発生
している。

上九一色村では、サリンプラントの
建設(当時は何の施設か不明)をめ
ぐって、住民との争いが起き、草地
が枯れるという事件もおきている。

当時、区長であった竹内精一さんた
ちが、行政や警察による立ち入りを
要請しても、ほとんど動かなかった。

坂本一家殺害事件も、単なる行方不
明として、警察は動かなかった。

そこには「政治的」な思惑がなかっ
たのか?

公安もつかんでいたのではないかと
いう疑惑も言われている。

その結果が、地下鉄サリン事件へと
つながってしまった。

もっと早く捜査をしてくれれば、と
の思いは強い。

これほどの残虐な事件が、なぜひき起
こされたのか。

キーワードは、カルト、修行、超能力
などであろう。

朝日新聞が、3回にわたって掲載された
記事の最後に「再び暴走」信徒の危機
感、「カルト、SNSで勧誘」と書か
れている。

カルト集団は、息を吹き返しているの
ではないか。

社会が行き詰まり、格差と貧困が拡大
し、若者の未来が見えない状況が浸
しているのでは。

そこに忍びよるのがカルトだ。

とりわけ、仏教の「悟り・修行」「神
通力(超能力)」が、本来の意味をね
じ曲げ悪用されていると思うのは、私
だけではない。

認識論の哲学が必要ではないか。

白か黒か、1か0か、ではなく、人間
の「認識」は個人でも集団でも歴史的
に発展していく。

「真理」とは、我々の意識が客観的実
在に一致したものをいう。
だから心理はいつも具体的だ。
けっして「真理」=「神秘」を求める
「神秘主義」に陥ってはならない。神
秘は楽しむものとして扱ってほしい。

発展の哲学ともいわれる弁証法的唯物
論の思考も重要だ。

人は意識するしないに関わらず、自然
と人間社会のなかに入っていく。

その客観的実在をどう認識し、深めて
いくか。

格差と貧困の拡大、戦争・・・
社会をつかむうえでも、若い人たちに
は、ぜひ「資本論」を学んでほしいと
思う。