昨年、105歳で亡くなった日野原重明さん
の「生きていくあなたへ」(どうしても遺
したかった最後の言葉)の本の最後の言葉。
(幻冬舎 1000円税別)
「keep on going」
意味は「前進、また前進」、「続けなさ
い」、「そのまま」など。
日野原さんは、あの「よど号ハイジャッ
ク事件」のとき、飛行機に乗っていて、
4日間も機内に拘束されていた。
この時の想いが数カ所もでてくる。
私は当時、人の命をもてあそぶ革命きど
りの犯罪者だと思っていた。
一歩間違えれば百数十人の命がなかった。
まったく美化できないし、やってはなら
ない犯罪行為だ。
この事件に巻き込まれて、日野原さんは
生き方の節目になったのだなと思った。
最後の19ページにもわたる「最後のメッ
セージ」はすごいと感じた。
人への愛情があふれている。
また160ページにある「最近僕は、『運
動不足』より『感動不足』のほうが深刻
なのではないか」に、私はドキッとした。
心当たりがあるから。