昨日の続き
さかせ川さんに付いたら、9日間も頑張ったという、高知の大物釣り師のK氏と会った。
彼曰く、今日9日目にして、やっとクチジロらしきアタリを見たが、もう集中力がないので
あきらめて明日帰ります。そしてまた出直しますと・・・
私たちのように、3日ほどの釣でなく10日近くも磯に連続して上がるというのは並みの体力
ではできない事です、そしてまた出直すというこの根性は底物師ならではないのかな。
彼がアタリを見たという磯は明日は他の方が予約しているという事なので私たちは上がる事
は出来ないのです、この屋久島の磯は予約制というか暗黙の了解のようで、1つの磯に続けて
マキエをして上がるので他の人は翌日にその磯には上がれないのです。
この時期はまだ水温がまだ上昇し足らずでアタリも大変小さいという。
翌日、朝一に上がった磯は、港を出てすぐの「大瀬」という名の通りの大きな磯でした。
少し風はあるが曇り空ではあるが釣日和とも言えるお天気である。
大きな磯ではあるが、ポイントは少なく2人並んでの釣となった、右上方を眺めると屋久島での
有名な高さ944mのモッチョム岳が頂上に雪を被って聳えている、
そして釣り場の前方には大海原、釣り場の雰囲気としては最高のもの、これでクチジロが
釣れたら云うことなしの状況です。
今朝の水温は17度から18度という、少し低いのでもう少しでも上がってくれたらと・・・
吉岡氏が赤貝を、私がウニを付けての第1投、この第1投が一番気持ちの昂るときです、何百キロも
飛行機でとんできての第1投なんですから・・・・イシダイ釣りでの潮は磯にあたってくるのが
良い潮なんですが、今の潮はベタ凪ぎに近く動かない2人して、とっかいひっかい遠近探ってみたが
エサは取られるが食い込むところまでいかない、餌取りのアタリばかり、赤貝に変えて何投目かの時に
「オヤッ」と思うあたりがあった、すぐにエサをつけかえて、同じところに、投入した。
当たりのあった直後なので竿受けにかけずに手持ちで構えていた「コツコツ」というあたりが
ダンダンと多く成って来たので、すこし送り気味に竿を下げた途端に穂先がグイート入った。
反射的に体が反り返っていた、本日の初獲物である、しかし、手に感じてくるのは残念ながら
石鯛とは違う感じである、重い重量感はあるのだが、石鯛のように引き込まない、根係が無いよう
なのでゆっくりと対応しながら巻き上げてきた、上がってきたのは、やはり石ものと違い、
赤黒い姿の50センチほどのハタであった。
この日の獲物はこの1匹のみであった。