佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

だぼ鯊の戯言(たわごと)

2020-05-21 17:52:40 | 釣り

番外編「ツヌケ

    今でもあるのでしょうか?運動会の紅白玉入れ競争。
 

    最後に、玉の数を数えるわけですが、単純ななかに、なにかしら高揚感がある場面として懐かしいです。

 これで、耳に残るのが「ひと~つ」「ふた~つ」「みっつ」・・・と語尾の「つ」です。


 
ところが「ここの~つ」の次は「とお~」で、ここで語尾に「つ」が付かなくなります。

 このため、魚釣りで、10匹を超える釣果があったら、今日は「つ逃れだったよ」と、少しは安心できるとともに、

   ちょっぴり誇らしげにもなれるわけです。僕らが教わった以外に「つ離れ」とも言うようですし、

   今も、ジギングやアンダーベイト、などの横文字が飛び交う乗合船の釣果報告に「つ抜け」など、

   古色蒼然?たる言葉が生きているのです。
 
 もちろん、ねらう魚種によってこのニュアンスは微妙に違いますがね・・・。

 こうした古い釣りの言葉は、例えば、アタリ、アワセ、バラシなどなど今もなお厳然と生きています。

   ノル、とかサグル、キクなどというのもありますね。

 こうした釣りの言葉は、文化勲章受章者の故梅棹忠夫さん(国立民族学博物館初代館長)に言わせると、

    釣りは常に野外の技であり、釣りの言葉は、かたぐるしい理論にけがされていない。

   素朴な美しさがあふれている、とのこと。ツノガレ、ツバナレ、ツヌケも、そういうことになりそうです。

コメント
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