5月9日、第125回大阪府内水面漁場管理委員会が開かれました。
今回は「内水面における遊漁規則の変更認可」について
能勢町漁業協同組合(内共第101号)から別添の通り、漁業法第129条 第3項の規定による漁具漁法、遊漁期間及び遊漁料の変更認可の申請があったので、同条第4項の規定により意見を求める。
上記の諮問がありました。
これは能勢町漁業協同組合から大阪府の橋下知事にお願い書を出されたものを検討するというものです。
釣人が少なくなり、営業が苦しいという事から釣りに対する遊漁期間の延長と、遊漁料の値上げのお願いです。
遊漁期間の延長・アユ7月1日から30日までの間で組合が定める日から8月31日までを9月30日までに。
遊漁料の額・・アユの竿釣りの1年の期間の金額を6000円から8000円に値上げしたい、その他は同じ。
以上を委員会において検討した結果、認めることに決まりました。
委員会終了後委員協議会に入り、森下委員から「生物多様性について」「琵琶湖南湖の生物相から」と題して発表がありました。
琵琶湖における水の研究から、琵琶湖のプランクトンと底生動物との関係についての長年の研究成果の発表でした。
1970年代には琵琶湖の湖西から湖北にかけての水は飲めたそうですが、2000年になると湖北の入り組んだ部分の所のみで、2010年まで同じような状態状態が続いているとの事です。
特に湖南から下にかけては1980年ころから大変悪くなってきたようです。いま研究されている目標は《2020年》生物多様性損失を招く直接要因を減少させ持続的利用を促す、として。
*自然生息地の劣化や分断化を減らす破壊速度を半減、ゼロにする。
*漁業のインパクトが絶滅危惧種や脆弱な生態系に悪影響が無い様にする。
*漁業を自然資源のストックを減らさないように行う
*農林、水産養殖、林業は持続的に管理され、生物多様性の保全を確保。
*侵略的外来種と侵略経路を固定し、優先順位をつけて優先種は撲滅、導入と定着を阻止するよう侵入経路を管理する。
*過剰な栄養塩や汚染を生態系機能と生物多様性に不利益にならないレベルに低下させる。以上、生物多様性のことは分かりにくいはなしなのですが、プランクトンが多すぎても少なすぎても困るというような話です。
最後に広島の中村氏の、瀬野川の活動のDVDを皆さんに見ていただきました。