佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

幻の魚・クニマス

2011-05-16 18:59:09 | 釣り界の歴史

 

 

(写真はイトウです)

いつもお世話になっています、八木禧昌先輩?から、話題になっていたのですが、東北の大地震で話が吹き飛んでしまったクニマスのことについて教えてもらいました。何回かにわけてお話します。 

 

自然保護という面に対して、そればかりではいけないのではないかと言う事で、真っ正直に取り組もうという教授がおられるという。

 

この幻といわれるクニマスは、秋田県の田沢湖の固有種で70年前に絶滅したと思われていた。それ山梨県の西湖で発見され、そして今も生きて続けているということです。

 

 

クニマスは世界中で秋田県の田沢湖にしかいなかったし、ヒメマスは日本列島では、もともと北海道の阿寒湖とチミケップ湖だけにいたと京都大学総合博物館教授の中坊徹次氏は書かれています。

 

この教授の書かれておられることから、クニマスの生存が確認された山梨県西湖では、現在分かっているところでは3月に水深3040メートルのところで産卵する。ヒメマスは秋に湖岸の孵化場の水路に上がってくる。

 

 

ヒメマスは産卵期における産卵場の水温がセ氏9~15度である。それに対してクニマスの場合、田沢湖における9月と2月の湖底や、西湖の3月の湖底の水温は4度前後とヒメマスに比べてかなり低いのである。

 

クニマスとヒメマスは産卵する季節と場所が田沢湖では重なっていなかったし、今の西湖でも重なっていなかった。

 

クニマスとヒメマスの間には交雑を起こす空間が無かった。従ってかれらは同じ種の中の亜種ではなく互いに別の種である、と書かれています。

 

現在のクニマスも西湖と言う生活圏の中の水域にいるこのクニマスを獲るなということになれば漁業や遊漁ができなくなり、周辺に住んでいる人たちの生活権が脅かされることになるのです。

 

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