佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

大阪府内水面漁場管理委員会報告/続き

2010-04-28 17:51:23 | 釣り界の歴史
ギギのこと

川に入って録画したギギを地元の人に見せると大層喜んでもらえた。別に食べるわけではない、まだいることがうれしいのである。

その他にも色々な魚種を確認し、ギギの巣に托卵するコイ科魚類ムギツクの産卯シーンも初めて録画できるという幸運にも恵まれた。まだ誰も見たことが無かったギギの産着卯も発見した。

でも一度たりとも子供が川に入って魚取りをしている姿を見なかった。橋の上からブラックバスを釣る事も無く糸を投げていた子供たちは良く見かけた。これでは川の中の情報は地域の中で途絶えてしまうのは無理も無い。

だから、大人達は昔いた魚が今もいるかどうか知らないし、魚の名前などの伝承がほぼ完全に途切れてしまっていることを、ここでも実感するはめになった。

強烈なものを残すことができる子供時代の体験の欠如は、取り返しのつかない負の遺産として一生つきまとう。

魚に関する体験の欠如ならそれ自体はほとんどの人の人生に影響はないが、子供のときに体験しなければ他の多くのことまでも地域の中で体験できなくなっているとすれば、それは大きな悲劇である。

子供は1日の多くの部分を学校で過ごすが、逆に学校だけが全てではない、むしろ本音の部分の人格形成は家庭であり、地域であり、自然である。

ここのところの体験が不足したり、ねじれたりするといつまでも尾を引く。私は自然保護は人間の問題だと思っている。それも地域の文化、つまり勉学とか教育といった肩を張ったものではなく、日常の生活の中で知らず知らずのうちに身についてしまう文化の形成が必要不可欠に思えてしようがない。

川とそこに住む生物に関わる文化、ほとんどの場所で途切れてしまった文化をどのようにして復活し、発展させるかが、重要な課題である。

一度跡絶えた文化を復活を復活させることは至難の技である、時代の流れの中で跡絶えるべきして跡絶えたからである。

しかし、私は夢は捨てていない、多くの場合、生き物はしぶとく住み家をみつけて細々と暮らしている、その住み家を広げてやる事が生物を絶滅から救う唯一の道である。

このことを知る本トラスト協会やボランティヤの人達の存在は重要ですので、期待してやみません。

以上、先生の書かれたものを2日に渡って読んでもらいました。私たちの団体も先生が書かれておられるように川などで遊ぶ子供が少ない事に鑑み、子供がもっと外で遊ぶべきと思い、子供の釣り教室を今年は各地でやる予定ですので皆さんの協力をお願いいたします。

学校を開放してもらい、キャスティングなどをやってもらいたいのと、釣り教室として日本釣振興会が出されている冊子を利用して魚のことを知ってもらうとか、釣りの仕掛けを教えるとかをするつもりです。

この後、水産課の藤林氏のビワコで見つけた鳥の写真が提供されましたのでここに見てもらいます。アイガモ夫婦の珍しい写真とカルガモ夫婦の写真です。

それと大阪の農林水産や食品産業の振興をはかるための「ロゴマーク」ができたのことで見せてもらいました。

<今日のこと>
今晩は大阪府釣り団体協議会の総会です。
コメント
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