♪なぜ、だるま鮨?
先週、年が改まって初めて目黒のだるま鮨に寄った。
まずは「銀だら焼き」と「やりいか・ほっき刺」でビールをグビ!
う~ん、仕事帰りの1杯は美味いねぇ。
その後は日本酒で握りを少々・・・と思ったら、メニューに「小太巻き」というのがあったので、「これ何?」
「小ぶりの太巻きのこと」だって。
恵方巻などで食べる太巻きというのは、基本はかんぴょう、卵焼き、カッパ、でんぶを巻くんだって。
それらを細めに巻いたものだけど、他に好みのネタがあったら入れるし、量も調整してくれるとのこと。
僕は勧められるままに「穴子」を入れてもらった。
これは結構ボリュームがあって美味しい。
太巻きっていうのは、昔は子供が食べるものと思っていたが、いろいろな具を巻く「海鮮太巻き」などは十分に大人が食すのにも適している。
以前はよく麻雀をしながら太巻きを食べたっけ。
そのほかに、たいら貝、中トロ、エンガワ、アジ。お腹が一杯になった。
僕がたびたびご紹介するものだから、友人やその他の方もだるま鮨に行って頂くこともあるようだ。
感想は、賛否両論あり。
食べ物屋さんは、それこそ一人一人みんは嗜好が違う。
札幌でどこのラーメン屋が好きかと地元の人に聞いたら、10人が10人とも違う店の名前を挙げるだろう。
そんなもんだよね。
まぁこう言ってはなんですが、だるま鮨さんは街中の普通の鮨屋さんです。
特別に凝ったツマミが出てくるわけでもないし、高級で珍しいネタが並んでいる訳でもない。
勿論ネタの一つ一つは新鮮で旨いよ!
でも過剰な豪華さとか、珍品、リーズナブルさを期待して行くと、ちょっと違うかもしれない。(オヤジさん、失礼!)
僕が気に入っているのは、鮨は勿論だけれど、そこにある「人情」とか「気楽さ・気安さ」「温かさ」なんだね。
妻が亡くなったときは、オヤジさんが本気で心配してくれたし、奥さんは涙を流してくれた。
時には馬鹿話をしながら、忙しそうな時には新聞や本でも読みながら静かに、ゆっくり酒を呑む。
これが気の置けない魅力なんだ。
でもこういう「関係」って、一朝一夕に出来るわけではない。
僕がだるまに通い始めて、もう6~7年になる。
よく一人では呑みにいけない、店に入れないという人がいる。
そういう人は、なかなかこういう店を作るのは難しいのかもしれない。
僕は基本的に一人で呑み屋に入るのは平気。
だからと言って、最初からペラペラ店の人に話しかけるほど社交的ではない。
前にも書いたように、一人で呑みながら本を読んだり、新聞を読んだりって好きなんだ。
そんなことをしているうちに、店の人や常連さんと話をするようになるんだね。
勿論「一見」の客を粗末にする店ではありませんよ。
でもこれから初めて行かれる方、「呑む気父さんの紹介です」と言っていただければ、オヤジさん(髭の人=早い時間は握っていない)は分かるはずです。
銚子の一本ぐらいサービスしてくれるかも・・・(って、それはないな)