「ツバキ文具店」小川糸著 幻冬舎文⭐️⭐️⭐️⭐️✨
読みかけで、なかなか進まなかったけれど、チェリーパークホテルのプチ湯治で一気に読了。「先代」の跡を継いで、鎌倉の一軒家で文具店と代書屋を営む鳩子。ツバキ文具店にはいろいろな事情を抱えた人々の代書の依頼が舞い込む…いやぁ~、とっても良いお話でした。鎌倉が舞台で、いろいろなお寺、実在する鰻屋さんやカフェなどが登場します。10数年前に藤沢に勤務していて、鎌倉も営業のテリトリーだったので、随分歩き回りました。とっても懐かしい。そして、鎌倉の四季や登場人物の心情などの描写がとても繊細で瑞々しく、読んでいてその場に吹く風が感じられるような感覚になります。上手だなぁ。まさに女流作家ならではの感性と思います。本屋大賞第4位。この本は、年末になつかし屋のわごちゃんからもらった数冊の中の1冊。自分では絶対読もうと思わなかっただろうから、ありがたいことです。持つべきものは友!星4.5!
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