呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

2021映画鑑賞記その2 '21-04〜08 「ファースト・ラブ」「ステージ・マザー」他

2021-06-17 | 映画(DVD)の話

今年4本目から8本目までの映画鑑賞記。

♪「ファースト ラブ」('21-04  21/02/27)

北川景子主演のサスペンスミステリーもの。原作は直木賞受賞作品だそうだ。女子大生が実父を殺害して逮捕される。裁判では「動機」が問題となるが、父と娘と母親の確執、娘の複雑な心理などが絡み合い、なかなか動機が浮かび上がってこない。北川景子演じる公認心理士が面会を繰り返し解明しようとするが、感情をむき出しにする娘に手こずり真実は見つからず・・・。

女子大生役の芳根京子が熱演だった。北川景子も良い。謎解きの面白さも加わり、なかなかの秀作だった。は4つかな。

 

♪「ステージ・マザー」('21-05  21/03/03)

最愛の息子はゲイで、父親との確執で家を飛び出しゲイバーを経営していたが、薬物中毒で急死する。その店とゲイのダンサーたちをどうするか、すったもんだの末、母親はゲイバーの経営とダンサーたちの世話を引き受けることになる。最初は渋っていたが、ゲイボーイたちの才能や人柄にだんだん惹かれ始め、経営やショーのプロデュースにのめり込んでいく。

息子を亡くした悲しみ、息子のことをよく理解していなかった後悔などがよく描かれており、そこから息子の遺志を継いで次第にゲイバー経営に夢中になっていくところは見応えがあった。古今東西、母親の愛は空より広し、海より深し・・・

 

♪「ドリーム・ランド」('21-06  21/04/11)

1930年代のテキサス。銀行強盗で大怪我をした美人女性を、納屋に匿う17歳の少年。少年は次第に女性に惹かれていき、彼女の方も相手が子供と思いながらも手厚く扱ってくれる少年のことが好きになっていく。一緒にメキシコ国境を超えて逃走し、自由な新天地で暮らすはずだったが・・・

主演女優のマーゴット・ロビーの存在感がたっぷり。少年の初恋?も切なく、なかなか良い作品だった。

 

♪「いのちの停車場」('21-07  21/06/03)

とってもとっても良い映画だった。終末在宅医療に携わる女医と看護師、助手たちの「いのち」との向き合い方を丁寧に描いている。吉永小百合、西田敏行、広瀬すず、松坂桃李、その他出ている俳優陣が全て良い。

いろいろな事情や思いで、医療機関への入院を選ばず、自宅で最後を迎えようとしている人々。なんか、みんな落ち着いて穏やかに過ごし、そして最後の時を迎える。家庭や家族の状況でみんながみんなこういう最後を迎えるわけにはいかないだろうが、でもこれもありだなぁーと思った。

隣の若い女性2人組が、鼻は啜るは嗚咽は漏らすは、ポップコーンは頬張るはでにぎやかだった(笑)が、でも気持ちは良く分かる。今年前半の観賞作品の中では、「すばらしき世界」と双璧の傑作と思う。5つ+α

 

♪「HOKUSAI」('21-08  21/06/03)

「いのちの停車場」とともにぜひ観たいと思っていた作品。どうせならとTOHOでダブルヘッター

葛飾北斎のことはもちろん知っているし、作品もそれなりには観ている。でもどういう人だったかはよく分かっていなかった。70歳になってから脳梗塞を患ったがリハビリを重ね、その後諸国を歩き回って有名な「富嶽三十六景」を書き上げた。そして亡くなる90歳まで創作意欲は衰えず、最後まで描き続けたというが、詳細は全く資料が残っていないそうだ。でもすごい人だったことは間違いない。

当時の浮世絵師や版元、戯作者などのお上に楯突く気概が伝わってきて、観ていて胸が熱くなってきた。柳楽優弥、良い役者になったなぁ。将来が楽しみだなぁ。田中泯、舞踏家とは知らなかったが、カッコいいなぁ。午前中に観た「いのちの停車場」でも、迫真の演技で存在感たっぷりだった。

 

to be continued・・・

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする