呑む気オヤジ/蔵王山麓蓬莱庵便り

蔵王山麓暮らしのオヤジの日記。合唱も映画もドライブも温泉も、たまには俳句も・・・😄

「祈りの幕が下りる時」

2018-02-08 | 映画(DVD)の話
○「祈りの幕が下りる時」⭐️⭐️⭐️⭐️
ハイ、まずは予習のために前作をDVDで観て、いよいよ最新作を!
うーむ、なかなか良かったです。
多少人間関係の結びつけ方に無理がある気がしないでもないけど、アリバイ崩しなどの謎解きは、それなりにうまくセッティングされており、楽しめました。
主人公の加賀恭一郎がなぜ長年日本橋署から離れなかったのか、加賀はなぜ父親を疎んじたのか、失踪した母親はどこにいたのか…
ただ、TVCMで「最高の泣けるフィナーレ」と煽っているけど、僕はそれほどではなかったです。前作同様、様々な親子愛が出てくるし、犯人親子の逃避行なんかも感動的ではあるけれど、40年以上前の野村芳太郎監督の「砂の器」を超える親子愛を描いた映画は、その後ないと思います。
後の脚本家や映画監督は、砂の器を越えようと一生懸命なんだろうけど、どうしても描き方や映像が似てきて、二番煎じ感が拭えません。
親子愛を描くのに、砂の器を超えるべくもがき苦しむのは、ひょっとしたら今後の日本映画のまさに「宿命」(*)なのかもしれません。

*宿命:砂の器の主人公で犯人の作曲家の作品の曲名




コメント
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