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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.4.21 採血・レントゲン撮影後、腫瘍内科診察、エンハーツ14クール目 さらに6割に減量10回目

2021-04-21 22:24:02 | 治療日記

 昨日は通常勤務の後、帰宅して夕飯の支度をしながら夫を待つ。治療をすればまた10日間は通えなくなるヨガスタジオで、夜の最後のクラスに出てから前泊しようという魂胆だった。
 夫は今月から週3回の出勤。帰路は全てライナーを予約代行することになった。
 まっすぐ帰って来れば18時30分には家に到着ということが分かっているので、夕食諸々の準備をして待つ。ところが、時間になっても帰って来ない。
 どうしたものやら、何かあったのかしら、と思いつつ夕飯をダイニングテーブルに並べながらイライラしていたら、終点まで寝過ごして折り返した模様。
 LINEに連絡は入っていたのだけれど、食事の支度で気づかなかった。急いで食事を済ませて、ヨガスタジオへ。

 元気なK先生のビギナーヨガ45分クラスだ。人気なのか30人近い。ラスト15分は腹筋トレーニング。お腹周りは肋骨と骨盤に挟まれて骨がないので、筋肉が衰えると内臓を支えられずに(内臓が)下がってきて様々な不調になりやすい。家事をするにも仕事をするにも、最低限の腹筋を鍛えましょうということだ。きつかったけれど、楽しかった。

 シャワーを浴び、夫にお泊り道具を駅まで持ってきてもらう。私が家を出る時携行し忘れた日傘を持ってきてもらって助かった(今日の陽射し、日傘がなかったら大変だった。)。ヨガウェアバッグ等と交換し、3週間前と同じ病院最寄り駅前のホテルに向かった。

 車内ではお友達とLINEのやり取り。電車の乗り継ぎはスムーズで最短で病院最寄り駅に到着出来た。
 今朝の食事を駅前コンビニで調達してからホテルに到着。前回と全く同じセミダブルルームだった。特にこの前と同じ部屋にしてくださいというリクエストをしたわけでないのにびっくり。

 お茶と小腹を満たすためにちょっぴりスイーツを頂いてから、ベッドで足を伸ばしてリラックス。大きなバスタブで手足を伸ばし、お風呂あがりにはすぐに眠くなって、日付が変わる前に眠りについた。

 明け方お手洗いに起きたけれど、二度寝もしてスマホのアラームが鳴るまでグッスリ。
 窓の外は、正面のビルの看板等が邪魔をして景色はイマイチ。外の空気を入れて、夏日になりそうという青空を眺めて深呼吸をする。
 浴槽足湯を済ませ、ひとくちサンドイッチと果物と野菜のミックスジュース、アロエの青いヨーグルトとダージリンティの朝食を部屋で摂る。

 BSで朝の連続テレビ小説を視、母とDuo通話をして(大分スムーズに取れるようになった。めでたしめでたし。)から、早めにチェックアウトして病院に向かった。今日は採血後、レントゲン撮影、そして腫瘍内科である。
 今日は昨日よりも更に気温が上がり夏日になるという。カラッと乾燥した良いお天気だ。シンプルなアンサンブルニットに薄手のジャケットを羽織り、ストールを軽く首に巻いた。さすがにタイツはやめてストッキングデビュー。

 病院前の桜並木はすっかり緑が濃くなっている。病院に到着し、殆ど並ばずに受付でIDカードを通す。採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取る。電子掲示板を見ると、10数人が待っていて11分待ちと出ていた。
 朝ホテルで頂いた朝刊を開きながら中に入れるのを待つ。時間通りに入室し、ほどなくして呼ばれる。今日の担当は何回かお世話になっている看護師さん。見ると、名札の脇に「喘息」バッジが。

 「失礼ですが、喘息でおられるのですか」と訊ねると、「今のご時世、車内等でも視線が怖いので」とのことだった。私もエンハーツを始める前までは咳き込むことが多く、電車に乗るのが怖かった記憶がある。それでもコロナワクチン2度の接種で何ともなかったとのこと。本当に副作用は人によるのだなぁと思う。
 今日はフルチェックなので5本。早業で痛みは殆どなし。抜く時はちょっぴりチクリとしたが、良いスタートだった。

 止血をしながら、エスカレーターで2階へ上がる。レントゲン受付で紙の受付カードを取る。しばらくして呼ばれた方は私より10番近く若い番号だった。それでも10分ほどで中廊下に案内された後は早かった。すぐに名前を呼ばれ、いつもの通り検査着に着替えることなく、前、横の2方向の撮影を無事終えた。所要時間は5分もかからず。

 再びエスカレーターに乗って1階に降り腫瘍内科へ。定位置が埋まっていたが、少し後ろの席を確保して受付。問診票の追加を頂く。その場で全て「ない」に〇をして、息切れの前に“ほとんど”を追加した。その後ろの席の女性が一番後ろの席の女性に楽しそうに大きな声であれこれ話しかけており、ちょっと気が散るので本はやめて新聞の続きを読んだ。
 ずーっとこんなにお喋りし続けるのかなぁ、席を移ろうかしらと思ったら、その方の番号が出て中廊下に消えて行かれたので、ほっとして持参した文庫を読み始める。

 今日のお供は桜木紫乃さんの「ふたりぐらし」(新潮文庫)。帯には「『家族、はじめました。』と家の絵が描かれ、夢を追う夫、看護師の妻。『ホテルローヤル』『家族じまい』の著者が贈る、家族小説」とある。桜木さんの著書は何冊か読んでいるが、ハズレがない。
 先月出た新刊を既に購入していたのだが、読めないまま1か月半が経過してしまっていた。裏表紙には「幸せになるために生涯を誓ったはずなのに、夫婦とは、結婚とは、一体何だろう。夫婦が夫婦になっていく“家族のはじまり”を夫と妻交互の視点で描く連作短編集」とある。
 解説は友近さん。「全ての章を、自分の家族や身の周りで起こっていることに照らし合わせ、夢中になって読んでしまった。」とあるが、私も同感。

 読書をしていると時間が過ぎるのが早い。タイミングの良いところで血圧測定。104-59、脈拍が88。それから10分ほどで中待合いへどうぞ、に番号が出た。中待合いに移動し読書を続けていると、前の方が入・退室し、10分ほどして先生が診察室からお顔を出して、「○○さん、どうぞ。」と仰った。
 「おはようございます。」とご挨拶をしていつものように荷物をカゴに、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。今日14クールからエンハーツダイアリーは3冊目に突入した。

 「また同じ感じでしたかね・・・。」と訊かれ、「はい、やはり1週間はかなりしんどくて思うように動けないです。後半10日はあれこれ動き回りますが、それまではやさぐれます。(と言ったら先生は本当に電子カルテに「やさぐれる」と書き込んでいた。汗・・・。)今回は便秘がなく、快調でした。日曜日だけ数回下痢をしましたが。」とご報告する。診察室での検温は6度9分。
 
 先生から「採血では好中球が低めになっています。」と言われる。PCを覗くと、白血球が3,600。好中球は26%なので936しかない計算になる。が、別の測定方法でひとまず1,100をクリアしていた模様。好中球は前々回までは2,000ほどあったのに、前回から急に1,000程度になっている。
 これ以上下がると、続けるのが難しくなりますが、4週間に1度にしますかね。その方が身体は楽だと思いますが・・・」と言われる。

 うーん、夏前までは色々スケジュールも入れてしまっているので、ずれると、ちょっと・・・それに4週間に1度にして効いてくれるかどうかもわからないし、である。ただ、骨髄を休ませないと数値が上がらなくなってきているということなら、それも視野に入れないといけないかもしれない。減量はこれ以上出来ないのだから。

 先生に「エンハーツダイアリーを4冊頂き、日にちを書き込んだら来年1月、26クール迄書けました。今日から20クールまでは3冊目ですが、カドサイラは30クール続けられたので、4冊目まで(たっぷり1年半エンハーツを続けるということだ。今のしんどさ加減から考えるとちょっと無謀か、でもあくまでも目標なので・・・)頑張れればいいなと思っていますが・・・」と言ってみる。

「私の後からエンハーツを始めた他の患者さんたちは順調に続けておられるのですか?」と訊くと、「いや~、肺の状態が悪くなったり、とか、他の病気が見つかったり、とか、で○○さんが一番早く始めて一番長く続いています。」とのこと。それでは検体ナンバー1としてはもう少し頑張らなければ製薬会社に対しても申し訳ないというものだ(我ながら単純・・・)。

 仕事は今年度末ですっぱり定年退職するつもりなので、と話をしたタイミングで、気になっていた質問を。
「(2歳年長の)先生は65歳定年ですよね?」と訊くと、「63歳なのであと2年なんですよ。」とのこと。「再任用もあるけれど、働けるかなぁ~」とちょっと後ろ向きな感じ。さぞ激務なのだろう。
「先生がこちらにいらっしゃるうちは図々しくも生き伸びる気満々なので・・・」と言うと、「もちろん、そうしましょう」とのこと。

 「そしてマーカーはあまり変わらず、現状維持ですね。」と仰るが、よく見るとコンマ0.7下がっていた。アルブミンが相変わらずLなのは最初の1週間のろくでもない食生活の所為だろう。
 「1月に撮影後、そろそろ4か月経つので、いい時間が確保出来るように、早めですがCTを予約しておきましょう。」とのこと。6月初回の通院前に結果が分かるように、5月末に予約を入れて頂く。CT予約表と同意書にサインをし、そのプリントアウトと採血結果を頂戴する。

 薬の処方は普段の飲み薬一式にヒルドイドローションを追加して頂き、「ということで、今日も予定通り治療続けましょう。次回は3週間後、GWで1週飛ぶこともなく、予定通りですね。月1度なので採血はフルで。」とのこと。

 化学療法室の待合いには、待合い人数は一人と出ているが、今日もどなたの姿もない。予約表等が入ったファイルをクリアボックスに入れると、すぐにKrさんが「お薬飲みましょう。」とイメンド125mgを持ってきてくださる。
 その後、すぐに看護助手さんがみえて窓側一番奥のリクライニングチェアに案内された。態勢を整えてお手洗いを済ませると、ほどなくしてKrさんが針刺しにみえる。早業で殆ど痛まない。今日の検査結果等についてのお喋りを暫し。

 今度は時間をおかず、薬剤師のKさんが見える。副作用についてひとしきり報告をした後は、コロナワクチン接種の体験談を伺う。
 1回目は頭痛と初めて喘息が出たとのこと。吸入等もしたそうで自分でもびっくりしたらしい。強健な若い男性なのに、そんなこともあるのだ、と驚いた。そして2回目は一昨日だったそうだが、翌日は具合が悪く午後はちょっと休まれたとのこと。それでも今日は元気になったというのだから、本当に人によって様々なのである。

 「○○さんは今、好中球が低いので、発熱や感染に注意してください。もし熱が出たらすぐに電話してくださいね。」と釘を刺された。抗がん剤治療をしている人は、治療の前後3日間は接種を避けた方がよいとのこと。ベストは治療直前週末の金曜日か。それなら、もし翌日以降具合が悪くなっても土日しっかり休めるからだ。ただそううまく予約が取れるかどうか。スマホ予約ではそうした事情までは書き込めないだろう。電話が繋がって話が出来るなら良いけれど。色々有益な情報が入手出来て有難いことである。

 15分ほどして「時間になったので」と久しぶりにOkさんが薬を持ってお見えになる。吐き気止めアロキシとデキサートのミックスからスタート。その間、ずっと積もる話をしてしまった。好中球が低いのを心配しておられた。このところ帰っていく様子がちょっと元気なさそうだな、と見てくださっていたらしい。
 針刺ししてくださったKrさんにも「お疲れ気味ですよね」と言われた。いつもの元気さがない、と。やっぱり疲れているのか(直前に遊び過ぎか・・・)。

 順調にエンハーツに移行して、ブドウ糖、生食。最後はまたKrさんの抜針。これまた早業で衝撃を感じる暇もなかった。素晴らしい。終了時の血圧測定は110-63、脈拍は68。
 今日は入れ代わり立ち代わり3人の方と結構長くお喋りをしてしまったので、イメンドを飲んでも眠くなる暇がなく、本も読めた。
 管が外れて身軽になってお手洗いを済ませ、ご挨拶をして腫瘍内科受付へ移動。ファイルを提出してから処方箋のデータをFAXで薬局に送るテーブルまで移動。読書が止まらない。10分ちょっと待って支払窓口でお支払い。カードで11万強。

 外に出ると、予報通り燦々と太陽の陽射し。汗ばむほどだ。ジャケットもストールも手提げに入れ、薬局へ到着。結構沢山の人が待っている。FAXは無事に届いていたようで、割と早い受付番号を頂く。
 30分もしないで私の番号が呼ばれた。今日はいつも親切にしてくださるIさん。10,000円強をカード支払い。今日の病院と薬局の滞在時間は合計で5時間弱。とても順調だった。

 殆どお腹が空いていなかったので、乗換駅まで読書しながら移動。駅前の紅茶専門店へ。ランチタイムというより早いカフェタイムと見えて、結構混んでいたが、運よくソファの4人席を案内して頂けた。暑かったので氷少な目にしてアイスコーヒーをリクエスト。
 毎度最後の晩餐ではないが、今晩からはまたろくに食べられなくなることが予想されるので、ランチパスタをしっかり完食し、本も読み終えた。

 最寄り駅からはタクシーに頼らず歩いて帰宅出来た。
 玄関前に積まれた生協のお届け品を取り込む。今日もそれなりの量。ふうふう言いながら全て定位置に納めた。諸々片付けて洗濯機を廻し、薬やら何やらの片付けを完了し、リビングに横になる暇もなく、洗濯物を干すグッドタイミングで夫が帰宅して、一緒に干し上げる。

 食欲がなかったが、夫には生協宅配の助六サラダ寿司等を摂ってもらい、ナウゼリンを飲んでから私もちょっぴりお相伴。夫は自分でちゃんとおかずも作って用意していた。私はインスタントの生姜雑炊を出してもらったけれど、全然食が進まず。夫が剥いてくれた清見オレンジを3房、薬を飲んで終了。
 お昼の食欲はどこへやら、やはり投与後のお約束通りお腹がどんどん気持ち悪くなるのである。

 明日は昼休みから定例会議がある。なんとか乗り切りたいと思う。
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2021.4.18-19 江戸の情緒に触れた2日間

2021-04-20 00:02:25 | 日記
 
 日曜日。昼食後に家を出て目的地、アートアクアリウム美術館に徒歩数分で行けるホテルにチェックイン。部屋でお茶を一服して身軽になって出かけた。
 昨秋宿泊したホテルの前でポスターを見て、気になっていたところ、運よく6月末まで有効のVIPチケットを入手出来た。ちょうどGW迄、春の特別企画展開催中であると知り、訪れることにした。

 主催者曰く“コロナ禍に震えた2020年春から現在まで、心休まらない世界情勢や外出自粛で疲れた心を、美しく舞い泳ぐ金魚の舞と光、音、香で提供する非日常の体験で癒したいと考え、春の特別企画を開催します。季節の移り変わりを繊細に感じ、愛でてきた日本の伝統文化継承を目指し、この季節にしか感じられない、日本の春を象徴する桜を会場いっぱいに散りばめた新たな装いでお迎えします。この全てが止まってしまったような、やり場の無い我慢の日々でも春は訪れます。どうか一瞬だけ、皆さまを”桜色の非現実世界への旅”にお連れできればと心から願っております。“とのこと。

 ちょっと奥まったところにある美術館、入り口は分かりにくかったけれど、無事到着する。当日券では時間指定の入場になっていたが、VIP券は常時優先入場が出来るようで、そのままスイッと入ることが出来た。
 入場すれば、水と戯れる非日常世界の始まりだ。
 “生命の宿る美術館”の名の通り、生身の演者である数えきれない金魚たちが目の前で舞う躍動。この場でしか感じることのできない生命のダイナミズムが、忘れかけていた日本の美意識を思い出させる・・・”というパンフレットの言葉通りか。

 入館してすぐに迎えてくれるのは“床がけ⾦⿂飾り”という金魚の影と水墨画が交差し生まれるアート作品。
 続く“⾦⿂コレクション”では、花びらを形どった江戸切子が配された水槽に、クリスタルとファイバーライティングで表現された枝垂れ桜が神秘的なトンネルとなり、その中を無数の金魚が舞う。

 多種多様な金魚がコレクションされた両サイドの壁から突出した円形のアクアリウムが、一斉に桜色に染まる瞬間はとても神秘的。
パンダの名を持つ白黒金魚、出目金でも目が天井を向いている頂天眼のユーモラスな風貌、だるまさんの名前のとおり、まん丸い身体のもの、こんなに沢山の珍しい金魚を一度に観たのは初めてのことだ。

 豪華絢爛な衣装をまとった“巨大金魚鉢・花魁”も見事だった。江戸時代の花街を表現した展示スペース“花魁道中”のラストに巨大金魚鉢が登場し、桜錦、桜琉金、桜東錦など、桜に因んだ品種の金魚が集結していた。

 圧巻だったのは“⾦⿂の杜”。空間全体が桜色に包まれ、実に幻想的。エリア内の床一面が桜の絨毯をイメージしたピンク色に変わる。配置された多数の巨大な柱状の金魚鉢を照らし出す演出は、異空間へトリップするかのような不思議な感覚だった。

 “サクラリウム”と名付けられた巨大な桜の花に形どった水槽の中を、“桜だるま錦(金魚の名前)”が美しく優雅に舞い泳ぐ、この時期だけの限定展示作品にも目を楽しませてもらった。

 展示を堪能した後は、能舞台を眺められるラウンジで一息。夫は金魚鉢の形のグラスに入ったあんみつを、私はクリームチーズの冷たいお汁粉とフルーツの盛り合わせを頂いた。それぞれ色とりどりの金魚の形のゼリーが散りばめられていて可愛らしい。お値段もそれなりのものだったけれど。
 テーブルの間はかなり間隔が大きく取ってあったけれど、まだ明るいのにお酒で盛り上がっているグループもいて、早々に退散した。

 ミュージアムショップを覗き、アートアクアリウム美術館の年表を眺めていたら、「そうだ、息子が大学生だった頃、京都の二条城に展示されていたアートアクアリウムのポスターを見ていたのだった。」と思い出す。その頃から気になっていたのだ。
 見れば、2007年を皮切りに世界各国、国内各地で展示を重ね、昨年の8月末に江戸文化が花開いたこの街で美術館としてオープンしたそうだ。

 少しお散歩をして早めの夕食。蔓延防止措置中とはいえ、それなりの人出である。それでもいつも長蛇の列で入店を諦めていた和食レストランに、今回はすんなり入ることが出来た。
 夫は好物の牛鍋膳を、私は季節の炊き込みご飯膳を頂いた。春らしくソラマメとなまり節の炊き込みご飯は一合炊き。美味だったけれど、いつも我が家で炊くより多い量を一人ではとても食べきれず、だった。満腹のお腹ごなしをしながらホテルまでぶらぶらとお散歩。素泊まりだったので、近場のカフェで明日の朝食を摂ろうかと探したけれど、手ごろな所が見つからず、ホテル隣のコンビニで調達する。

 ホテルには早めに戻れたので、さてブログを書こうとしたところ、あろうことか持ってきたマウスが全然動かないことに気づく。なんということだ。指で操作をするのはあまりに不便でストレスフル。夫が、どこかでマウスを買ってこようかというが、それもあんまりだ。
 イライラしながらもなんとか書き終えたところが、ブログにアップする直前になぜか半分が消えてしまった。マウスが使えず、慣れないタッチパッドの操作でミスしてしまったらしい。
再度書き直す元気はなく、泣く泣く諦めて昨日は瞑想ヨーガのクラスの記事だけをアップした次第だ。
 その徒労感にグッタリ疲れ、早々に入浴してコテンと眠った。

 月曜日。いつもの時刻にアラームが鳴る。ぐっすり寝た模様である。普段寝不足なのだということを改めて実感する。お腹は昨日から快調すぎるくらいだ。
 ベッドの中で朝の連続テレビ小説を視てから浴槽足湯を済ませて、部屋でのんびり朝食。外は通勤の人たちが歩いている罰当たりな月曜日の休暇である(夫は休務日)。
 食休みもたっぷり取って、チェックアウトを済ませ、荷物を預けて散策開始だ。
 
 夫が、前回乗らずじまいだった日本橋クルーズの時間に丁度間に合うという。そこを目指してぶらぶら歩く。
 ちょっと風が強いけれど、青空広がるいいお天気だ。出航時間の20分ほど前に船着き場に到着し、当日チケットを購入する。10分前に戻って来るように言われたけれど、その場でのんびり待つことに。
 乗船したのは若いカップルと私たち夫婦、男性客が2人の6名。船長さんとスタッフの方に加え、シルバーガイド氏だけ。ほぼ貸し切り状態の豪華クルーズである。

 90分のクルーズは、日本橋をスタートして日本橋川、神田川、隅田川を廻り再び日本橋川に戻って来るというルートだ。高速道路に視界を遮られるのはなんとも不粋であるけれど、30程の橋をくぐるという。
 ガイド氏は、ノー原稿でほぼ90分語りっぱなし。その淀みなさに恐れ入る。出航直後からかなり風が強いので、帽子を飛ばされないようにという注意があったけれど、こちらはかつらとも言えず・・・。終始頭を押さえっぱなしであった。かつらが川に飛ばされたら、これまた回収不能である。そして、昨夜に続き、またしてもストレス、である。

 江戸時代の石垣から防災船着場、聖橋のアーチをくぐり、鎧橋の洒落たレリーフ等々普段見ることのできない景色を堪能することが出来て大満足のクルージングだった。隅田川に出た時にはいきなり視界が開け、ちょっと波も立ったが、青い清洲橋越しに見るスカイツリーが美しかったこと。まるで絵葉書のようだった。

 陽射しも強く、風も強く、ちょっと寒いくらいだったけれど、思い切って乗船してよかった。下船の時はガイド氏にお礼を言ってツーショットの写真を撮ってきた。

 さて、遅いお昼はグルメガイドで見つけた、昨年12月にオープンしたばかりのカフェへ。世界三大珍味を含む朝食メニューが一日中楽しめるというので、昨日から目をつけていた。12種類の小さなメニューにパンとスープ、お代わり自由のドリンク付き。夫はワインも飲んでご機嫌である。
 ちょっとずつ色々とはいえ、お腹一杯で食べきれず。どうもお腹の調子もイマイチである。今回は便秘なく快調だったのだけど、昨日からそれを通り越して緩めになっている。

 食事を終えて、ホテルに戻ったらついにお腹を壊してしまった。JRで私鉄ターミナル駅へ向かい、夫のパスケースを購入した後、夫は家電量販店へ、私はそのまま百貨店に残る。
 お気に入りのショップを覗くと、仲良しのKさんの姿を見つけ、ついつい見るだけのつもりが、八分袖のブラウスが気に入って、結局購入してしまった。
 そしてなんと衝撃の情報。コロナ禍で売り上げ不振なのかブランドが閉鎖になるという。春夏のセールで順次百貨店から撤退するそうだ。がっくり。

 夫が買い物を終えて戻ってきて再び合流し、予約したライナーで最寄り駅まで戻ってきた。ドラッグストアで買い物を済ませ夫と別れ、私はヨガスタジオで肩こりを癒すべくビューティヨガに参加してから帰宅した。

 こうして治療前の恒例お楽しみが終了。明日1日仕事をしたら前泊、明後日水曜日は治療日である。あ~あ。
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2021.4.18 リニューアル・オンライン瞑想ヨーガクラス第1回無事終了、その後の過ごし方

2021-04-18 22:30:18 | ASHARE (アシェア)
 今日はASHAREさん主催「乳がん患者さんのためのオンライン瞑想ヨーガクラス」リニューアルしての第1回目。お天気が良くないという予報だったけれど、青空が広がった。イベントの日は晴れ女だな、とほくそ笑む。
 自宅から参加して頂けるので雨降りでも問題はないといえばないのだけれど、やはりお天気で外が明るい方が有り難い。
 
 いつもよりちょっとだけ寝坊したら、夫の方が早起きだった。朝食を摂りながら、洗濯機を廻す。
 リビングをクラス仕様に整え、着替えを済ませクラス実施の準備完了である。先日音質チェックも無事に終えたので、それと同じ環境を整える。

 10分前に入室すると、既に何人かの方が入室済みで、スタッフと会話が進んでいる模様。
 開始時間になりスタッフTさんからクラス受講の注意事項、代表Hさんの挨拶があり、参加予定の方たちが全員揃ったところでバトンがこちらに廻ってきた。

 初めましての方が殆どなので、まずはアイスブレイキングと自己紹介。オンラインだからこそ参加してくださる遠方の方も複数おられる。まずは、どなたでも簡単にゆったり身体を解せる動きを取り入れたクラスを用意した。今日からはこれまでより15分長い60分のクラスである。

 ヨーガの智慧でお伝えしたいことをお話してから、聖音ॐ(オーム)を唱えクラスを始める。
 まずはウォーミングアップで身体を温める。足の指をよく解し、立ちポーズに備えて足指を開いて5本の指をそれぞれ意識する。足の指と手の指を握手するようにして前後左右に動かす。肩を上げ下げした後は、前から後ろから大きく回し、肩甲骨を意識する。
 そして座ったままの鷲のポーズ。続いて膝立ちで閂のポーズ。合せきのポーズで股関節も緩める。身体が大分温まってきたところで、チャイルドポーズで少しお休み。疲れてしまったらいつでもこのポーズになって良いこと、決して無理はしないこと、いつでも水分を補給して頂いてOKであることをお伝えする。呼吸を整えてゆっくりもとの楽な座位に戻る。

 今日は初めて参加される方が多いので、帰命敬禮の動きをご紹介する。マントラを最初に紹介し、1回目は無言で動きだけ1セット。続いてマントラをつけて動きを3回繰り返して終了。

 続いて朝ヨガの上下、左右、回旋の動きを復習した後は、完全呼吸法をガイドして、そのまま瞑想タイムへ。座っていたい方はそのままで、寝っ転がりたい方は寝っ転がって頂く。これまでよりも5分ほど時間を多めに確保することが出来た。
 ガーヤトリーマントラのキールタンを唄い、リンを鳴らしてゆっくりと覚醒して頂き、お馴染みのハレルヤ・キールタンを歌って終了。

 2分ほど遅れてスタートし、10分ほど押して終了したので、クラスの時間は70分弱になった。それでも皆さん穏やかなお顔で終えてくださったようなのでほっとした。
 クラス終了後は、代表Uさんのご挨拶の後、若干のお手洗い休憩を挟んで先日送って頂いたアロマプレゼントのハーブティを頂きながらプチお喋り会。

 リアル開催の時には、クラス後のランチ会で病歴等の自己紹介などをしながらお喋り会をしていた。今日はお昼になるまでの40分ほど、簡単な自己紹介とお一人ずつ感想を頂いた。
 「今に集中することを普段の生活でも取り入れられるようになった。寝っ転がってほわーんと気持ち良かった」、「先生の声が心地よく幸せだった」、「シャヴァーサナの時間に何も考えず、呼吸の音と一緒になる時間が経験出来た」、「癒やされて、自分の身体の中に目を向けていなかったことを感じた。楽しかった。Zoomのヨガはどんなものなのか、興味があり、こうして出来るのだ、と思った。」「都内に住んでいない者にとって有り難い。ずっと受けたいと思っていたので嬉しかった。」、「ゆったり無理のないヨガで気持ち良く、心が癒やされた。」「朝ヨガをやらないと気持ち悪いところまでやってこられた。継続は力なりだと思う。」などの感想を頂いた。

 皆さんは先日郵送されてきたアロマバスソルトやハーブティ、リラックスアロマスプレーの3点セットがとても素敵でびっくりされた模様。やはりこのプレゼントがあってこそASHAREさん主催の瞑想ヨーガクラスであることを実感する。

 お昼になるまでお喋りにも花が咲いた。罹患がわかってまだ2ヶ月だとという初参加のKさんの画面には、7歳の坊やも登場して皆の目が細~くなった。乳房再建や食生活などについての質問や話題提供があり、それぞれの経験をシェアしあうことになった。
 皆、それぞれ色々な経験をされているので、貴重な時間である。気づけばあっという間の40分。第1回目は大成功という代表Uさんのご挨拶によって、終了となった。

 その後、代表のUさん、事務局のTさんと20分ほど、意見交換をすることが出来た。来月からもこの調子でやっていければよいのかな、という手応えを感じた。
  
 片付けまで全て終了した後は簡単にランチを摂り、洗濯物を畳んで、3週間に一度、夫と一緒に恒例のお出かけである。
 行き先はアートアクアリウム。昨年の秋に宿泊したホテル近くでこの看板を見つけて、「ん、何だろう?」と気になっていた場所である。
 ここからの話については、また明日ということにしたいと思う。


(追記)ASHAREさんの活動レポートに取り上げて頂きました。
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2021.4.17オンラインヨーガ・スートラの学び再開!その後もあれやこれや欲張りな土曜日

2021-04-17 21:51:37 | ヨガ

 土曜日。相変わらずぱっとしないお天気である。気づけば寝坊をしてしまい、あたふた。今日から「オンラインで学ぶ!ヨーガ・スートラ講座(第2章)」がスタートする。
 今期は今月から11月まで8か月間、月に1度、70分間の講座だ。スケジュールを見ると、半分の4回が治療直後の週末。今日のように治療直前の週末、体調の良い日に受講出来る日はとても貴重である。

 急いで朝食を摂る。デザートには夫が仕事帰りに百貨店で買ってきてくれた宮崎マンゴー。ちょうど食べ頃。ハーフカットにしてレモン汁をたっぷり絞って頂く。贅沢だけれど、本当に美味だ。
 最低限の身支度を整え、書斎へ移動。既に開始前の接続チェック時間を過ぎており、急いでZoomにチェックイン。講師であるSさんの愛息で、7月には3歳になるT君は、すっかりお兄ちゃんになった。
 Sさんにぴったりくっつきながら、ちょっと照れ臭そうに「○○さん、おはようございます」とご挨拶してくれて、いきなり胸キュンである。次々に参加者の皆さんが画面の上に揃っていく。

 まずは出席を取るのを兼ねて、一人ずつ名前を言ってご挨拶から。私はチェックインが早かったせいか一番手。PC越しに、第1期や講師養成講座でご一緒した皆さんのお顔が見られ、懐かしい気持ちで一杯になる。数日前に送付されたテキストは、第1期同様Sさんがご自身のために作った渾身のノートを製本したもの。春らしい綺麗なブルーの表紙である。

 質問はFacebookのグループに、1つの質問に1つのスレッドを作ることなど、クラスの約束が紹介され、それに続いてॐ(オーム)の音を皆で唱えてクラスが始まる。
 3回唱えるうちにどんどん心が穏やかになっていくのが分かる。そのまま瞑想タイムへ。完全呼吸法をしながら気持ちが静かにかつクリアになっていく。年度末から年度始めにかけての色々な雑然とした気分が一掃されていく。

 テキストの「はじめに」のページには、今期も“沢山の愛とエールを込めた”メッセージ。第2章への深い学び、進化の道を歩むことへのSさんからの祝辞である。
 続いて「ヨーガ・スートラ」の解釈についての説明。解釈はその人自身に委ねられている、というのが伝統的な学び方であるという。2月までの半年間かけて「ヨーガの目的について」の重要な第1章を学んだが、今回は、第2章「ヨーガの実践」の章へ学びを進めることになる。

 今期も“パタンジャリを讃えるシュローカ”をSさんについて唱える。聴いて、真似して口に出して、繰り返し唱えるという学びの方法は、心がとても空っぽになった感じで懐かしいものだ。
 前期に何度となく繰り返したけれど、いまだスラスラとは言えない・・・。道は遠い。

 第1章の学びについてざっと説明があった後、いよいよ、第2章スタート。
「それでは、実践の章を始めよう」をサンスクリット語で唱えた後、第2章2-1「辛抱と内観と神への祈りが、行動の中のヨーガ(クリヤーヨーガ)です。」である。
 タパス(辛抱)とは、良い結果のために辛いことを受け入れて最後までやり通すこと。あぁ、今しんどい治療を続けているのは生きていくという結果を得るためのもの、まさしくこれだな、と腑に落ちる。

 そのタパスについての説明があった後、命を支える5つの火について詳しい説明があった。ブータアグニ、カーマアグニ、ジャタラアグニ、バブダアグニ、フレーマアグニ(ニャーナアグニ)がそれである。これら5つの火が適切な形で燃えていることで私たちの身体は浄化され、強化され、よりよい状態になる。

 これで今日のクラスは終了。今回は初回なのでヨーガ・スートラの概要やテキスト説明があったが、次回からはすぐに本文の内容に入るとのこと。いつものように質問&お喋りタイムがあり、手が挙がる。他の方たちの質問を聞く時間もとても好きな時間だ。
 一人一人感想を言わせて頂けたので、色々腑に落ちる点が多くあり、年度末年度始めのザワザワした気持ちがとても落ち着いていい状態に戻って来られた感謝をお伝えした。いつものとおり、ミーティングから出るのが名残惜しい。こちらからなかなか退出ボタンが押せず、Sさんが終了ボタンを押されるまで待つことになってしまった。

 満ち足りてとても穏やかな優しい気分でPCを切り、部屋から出てご機嫌に洗濯機をセット。
 予備校時代からの友人が、昨年春に別の部位の同じ病で亡くなって1年。心ばかりのお花をお送りしたら、ご主人から、そのお礼と彼女の遺影の前に飾られたお花の写真が添付されたメールが届いていたので、それに返信。

 洗濯を干し終えてからは簡単ランチを摂って、1か月に1度のお楽しみWさんサロンへ向かった。雨はまだ降り出してはいなかったが、帰りが夜になるので大きな傘とレインコートで出かけた。
 抜け毛もすっかりなくなったので、オプションでヘッドマッサージをお願いした。施術が始まると瞬く間にウトウトしてしまい、ほぼ2時間近く。すっかり頭も軽くなった。
 前回に比べて顔の痛みはなかったけれど、それでもまだ浮腫んでいたとのこと。浮腫みやすいのは色々な薬の副作用もあるのかもしれない。ハーブティを頂き、次回以降の予約を確認してサロンを後にした。前回来た時は満開だった桜並木は青々とした若葉がとても美しい。

 最寄り駅まで戻ってきてヨガスタジオへ。T先生のビギナーヨガに参加。ゆっくり丁寧に身体を動かす。マッサージ後で代謝が良くなっているので、すぐにじんわりと汗をかいて気持ち良い。
 シャワーを浴びてさっぱりした後は、そのまま、本日最後のミッションである歯科クリニックへ向かう。予約時間の5分前に到着。雨はまだポツポツと小降りである。前回麻酔をして神経を取り、仮詰めした折れた前歯の治療再開だ。

 今日は、残っていた神経をすっかり取り去って綺麗にして頂いた。途中で根の長さを測るため、針を刺したままレントゲン撮影(自分ではその姿が見えないが、口を半開きでゆっくり歩いていくのは何とももはや、である。)、続いて詰め物をした後、最終確認で再度レントゲン撮影。30分ほどの治療時間だった。
 これでひとまず一段落で次回は連休明け以降に、と言われたけれどエンハーツ治療後直ぐは体調不良でとても無理なので、その翌週末にして頂いた。

 窓の外の雨音が急に大きくなっていた。支払いを済ませ、クリニックを出て僅か5分ほどの自宅までの道のりなのに、横殴りの雨風でレインコートは留守番の夫がびっくりするほどびしょ濡れになった。大きな傘とレインコートは大げさかも、と思ったけれど、このいでたちでなかったらもっと悲惨なことになっていた。

 帰宅後は浴室乾燥をしていた洗濯物を畳み、夫が作ってくれた夕飯を有難く頂いた。朝から夜まで八面六臂の土曜日であったが、体調が良いからこそこんなにも欲張りに過ごせる。そのためにはタパスが大事なのだな、と改めて思う。
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2021.4.12-14エンハーツ13クール目、さらに減量9回目投与後12-14日目のこと 淡々と新しい週のスタート、中日は旧友との時間を愉しむ

2021-04-14 21:28:12 | 日記

 月曜日。エンハーツ投与から12日目。今週はようやく元気に過ごせる実感がある。来週の治療日迄の9日間を大切に過ごしたいと思う。
 夫は休務日。普段着でリラックスしている人が目の前で、朝からニュースもそっちのけでマスターズゴルフの映像を流しているのを横目に、更なるブルーマンデー度がアップする気がする。松山選手の優勝は、ゴルフと言うスポーツに全く無関係・無関心の私にも凄い快挙であることが分かる。
 優勝の瞬間、夫もアナウンサーの涙声につられていた。

 出勤。相変わらず事務室はひんやりを通り越して寒い。机上の温度計を見ると、16度ほどしかない。我慢していたけれど途中からストーブを点けた。
 週初めの昼当番。1時間遅い昼休みは学外の中華食堂で野菜タップリ湯麵を頂き、はす向かいのカフェでカフェラテを買って席に戻る。午後も淡々とお仕事。これから今年一年かけて、仕事の引継ぎの準備と書類等の断捨離をしていくつもりである。
 ほぼ定時に席を立ち、股関節周り、骨盤底筋を中心にアプローチするビューティヨガのクラスに参加した。

 私は2月から今のスタジオに移ったが、それ迄通っていたスタジオで姿を見なくなった方をこちらで見つけたのも一人や二人ではなかった。こちらはスタジオが大きいし、女性専用。混雑した感じは一切なくて良かったな~と思っていたのだけれど、先月の末辺りからあれ、随分人が増えたのではないかなという感じ。

 60名入るスタジオで、3月の初め頃迄は20人超えることは殆どなく、精々16人から18人くらいの参加者だった。シャワーブースも18基あるので、レッスン後にダッシュして場所取りする必要もなかった。それが明らかに増えていて概ね25人以上、30人近くいる。
 マットは36枚敷いてあるが、空いているマットを探す方が早い感じになってきた。

 年明けのキャンペーンが功を奏してスタジオ乗換えや新規開拓が上手くいったのか、4月から新しいことを始めよう、という人が増えたのか。いずれにせよ、あまり混雑するのはちょっと複雑な気分である。
 とはいえ、男性がいないというのはこうもストレスフリーなのか、ということを改めて実感する。少し混んだところで圧迫感がなく汗の匂いも気にならないのだから。

 帰宅すると夫が夕食を用意して待っていてくれた。夫オリジナルの、唐揚げがトッピングされたカレーを初めて頂いた。ちょっと微妙。カツカレーは男性の好きなメニューだろうけれど、(作って頂きながら失礼は重々承知の上で)私は唐揚げとカレー、両方とも好きとはいえ、別々に頂く方が美味しいかなぁと思った。

 今月初めてのお花は、ピンクの濃淡、赤、オレンジ色のガーベラが合わせて8本、薄紫のカンパニュラ、カスミソウ、黄色の小花が愛らしいブプレリウムがそれぞれ1本ずつ。花言葉は「感謝」、「誠実な愛」、「幸福」、「初めてのキス」だという。
 先月末、夫が職場で贈って頂いた花束がほぼ無傷なまま保っている。こちらにはちょっと奥に下がってもらって、今日届いたお花を玄関のガラスの花瓶に投げ入れした。

 火曜日。今日は夫の出勤日。
 普段は在宅勤務の火曜日だけれど、翌日休暇を頂くので普段通り出勤して淡々と仕事。やはり肌寒い。とにかく扉が前開、窓も開き、換気扇が全速力で回り・・・だから隙間風どころの沙汰ではなく、事務室はすっかり風の通り道になっている。

 昼休み、事務室を出て生協食堂を見ると、外のテーブルまで学生たちで溢れている。黙食のポスターはあちこちに貼ってあるけれど、楽しそうに会話しながらランチを摂る風景を久しぶりに目にした。マスクをしながら喋っている人、しないで喋っている人、半々くらいだろうか。マスクをしながら喋り、食べる時だけマスクを外すを繰り返すことを厳格に行うマスク会食は、実際やってみればかなり難しいことだと思うけれど、果たして2週間後は、どうなっているだろうか。

 お散歩方々駅前のカフェまで出向いて、サンドイッチとカフェラテのランチ。帰りにちょっとポツポツと雨に降られた。折り畳みの傘を持っていて良かった。新しいスマホのおかげで、家から職場、職場から駅前まで往復すると概ね1日一万歩近く歩けることがわかった。
 在宅勤務の日には殆ど歩けないので、せめて出勤の日には一万歩を目標にしたい。

 午後も淡々と仕事をして定時に退勤する。仕事帰りに夜1番目のクラスに直行参加して、夫に夕飯の支度を丸投げするのも心苦しい。なので、今日は一旦帰宅して夕食を終えてから最後のクラスに参加することにした。K先生の骨盤コンディショニングのクラスはかなりきつくてヨレヨレになるけれど、その後のクラスはビギナーの★一つなので良いかな、と。

 すると、帰路夫から「某有名店のサンドイッチを頂いたので、夕飯はそれでいいよ、スープとサラダだけあれば良いから」とLINEが入った。サラダは朝のうちに用意してあるので、では、とスープだけ作って夫の帰りを待った。
 ポストには、週末からスタートするヨーガスートラ講座第2期のテキストと、瞑想ヨーガクラスのお楽しみアロマプレゼントが届いていた。どちらも嬉しい。それぞれLINEで到着しました、とお礼の連絡をする。
 夫に「今日は寄り道せずに(普段から、ちょっと寄り道してきてほしい時もしてくれない、直帰が基本の人だが)早く帰ってきてね」ということで、ライナーを代行予約してあった。

 夫の頂き物、チーズメンチサンドと丸くてボリューミーなカツカレーパンが食卓のメインディッシュに並んだ。とても食べ切れず、私は残りを明日の朝頂くことにして、家を出た。本降りの雨と予想されていたけれど、行きも帰りも降られることなく助かった。
 K先生のビギナーのクラスは、今月は45分。先週は間違えて1時間やってしまい、フロントで怒られたそう。45分でクラスを調整するのは難しいのだと思う。導入部分のウォーミングアップと最後のシャヴァーサナをたっぷりと取れないのだ。
「マスクをしていると皆の顔がよくわからず、きつそうに見えない。短いと物足りなさを感じるのでは・・・」とのことで、最初から座った鷲のポーズで肩甲骨を開くこと10分。いきなり汗がほとばしった。その後も休みなく身体を動かし、最後のシャヴァーサナでもなかなか心拍数が下がらなかった。

 水曜日。週の半ば、1日休暇を頂いた。
 今日のデートのお相手は高校時代の友人Aちゃん。昨年7月、エンハーツ開始前、私がメイン店舗としていた最寄り駅前のヨガスタジオでクラスに一緒に参加した後、アウトレットモールでヨガウエア等の買い物をご案内してから、早いもので9か月半が経った。

 その時彼女とお茶をしたのだけれど、コロナ禍の中、夫や息子、母以外とレストランに入ったのは唯一この時くらいではないか(職場の同僚と2回ほどクイックランチという機会はあったけれど)。
 こう考えると昨年以来1年以上、プライベートで誰かと会うという行為を全くしていないことに気づき、唖然とするのである。

 そもそも卒業から数十年ぶり、一対一でAちゃんと逢ったのはその時が初めてで、それが一昨年の暮れのこと。その時、私が通っているヨガスタジオを紹介し、彼女は1月に体験レッスンを経て地元スタジオをメインに入会した。
 途中、コロナ禍で2か月お休みしたにもかかわらず、既に200回を超えるレッスンに参加しているとのこと。週4回ペースで通えているそうだ。私は14年以上通って1,800回ほどだったので、かなりのハイペースである。そのくらい気に入って頂けて、今やヨガが生活の一部になっているようなので、紹介した身、冥利に尽きることだ。

 一方、私のメイン店舗だった最寄り駅前のスタジオは、コロナ禍によりクラス、イントラさんの質量ともに劣化が激しく、私は2年縛りの契約期間中であったにもかかわらず(違約金を取られた!)退会を決めて今のスタジオに入会した。
 そのため、全国どのスタジオでもレッスン受講OKの彼女に、2月まで私のメイン店舗だったスタジオに来て頂いても、もはや一緒に参加出来ないことになってしまった。
 ところが、たまたま今月一杯の期限で全国どこのスタジオでも手ぶらで1回レッスン受講電子チケットを入手したので、前から気になっていた彼女のメイン店舗であるスタジオに行ってみようかしら、と相談したのである。

 けれど、私の体調と仕事の兼ね合いから一日休暇を取れそうなのは今日しかない。ピンポイントで今日、となると、彼女お薦めのイントラさんのクラスもなく、かといって1月末まで通ったこちらのスタジオで魅力あるクラスがある筈もなく。
 私のコロナ感染を心配して、「○○ちゃんは電車に乗らない方がいいし、日常の生活圏を出ない方がいい、私がそちらに出向くので」と、今私が通っているスタジオに手ぶら体験をして頂き、一緒のクラスに出ることにしたのである。

 朝ヨガと瞑想を済ませて夫を送る。霧雨が降っている。洗濯物が洗いあがり、厚物のタオル等は乾燥機にかけ、それ以外は部屋干し。ちょうど乾燥が終わり、収納したところで、Aちゃんから〇時の電車に乗れたので、とLINEが入り、家を出た。
 時間通りに合流し、一緒にヨガスタジオへ。少し早めの到着だ。彼女が色々説明を受けている間、私は一足先に着替えを終えてスタジオ前に並ぶ。15分前にスタジオが解放され、好みの定位置をキープ。
 彼女も近くに移動し、時間通りにフロント兼務・N先生のビギナーヨガのレッスンが始まった。先月、午後のクラスに参加した時は10名ほどの参加者だったけれど、今日は20名を超えていた。
 平日の昼前の時間に参加したのは初めて。夜とは参加者の顔ぶれが違うが、中には夜に見かける方もいらして、昼夜2回レッスンに来ていそうな強者もちらほら。

 ゆっくり呼吸しながら基本のポーズを繰り返し、最後は気持ちよくシャヴァーサナ。シャワーを浴びてさっぱり。
 そして遅いランチに。幸い混んでもおらず、一番奥のゆったりした4人席に案内された。ドリンクバーで暖かいお茶もたっぷり頂き、デザートまで完食(欠食おばさんとしてはメインがハーフサイズで足りなかった。)して、2時間ほどマスクをしながら積もる話に花が咲いた。
夫の好きな大福をお土産に頂き、本屋大賞のお薦め本も頂戴した。楽しみなことである。

 その後、小降りの雨の中、軒伝いにアウトレットモールに移動。彼女が欲しいというハイキングシューズを見に行くことに。ちょうどよいものが見つかったけれど、好みの色のサイズが他店舗にしかなく、取り寄せて配送してもらえることになった。雨の中大荷物を持って帰らずに済んで、良かった、良かった。
 他のお店でヨガウエアも試着したけれど、イマイチ。1時間ちょっとのショッピングタイムは無事終了。私はここに来るといつも出てくる“お買いなせぇおじさん”が出てこなかったので、ご案内兼付き添いに徹することが出来た。
 最近リアル店舗だけでなく、ついついネットでぽちっ・・・が増えているので、ちょっと自制しているのである。

 駅までお見送りしてお別れする。時計を見ると、ほぼ仕事を終えて席を立つ時間だった。雨がそれなりに降り出してきた。再びアウトレットモールを通り抜けて帰宅。
 生協のお届け品を取入れて収納し、もろもろ片付けたら、夫が帰宅するまで殆ど時間がなかった。夕食の支度を何とか整えた頃、夫が帰宅。セーフであった。

 明日は、夫は休務日。私は、明日は定例会議があり、明後日はガイダンスがあり、両日とも出勤である。
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