ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.5.12 フェスゴ4回目+ドセタキセル3回目(6割減量1回目)+ジーラスタボディポッド3回目11日後のこと 母の日、思い切って出発

2024-05-12 22:18:18 | 

 昨夜もブログアップ後に入浴し、念入りに手足のケアを済ませてからベッドに入った。手足がジンジン痛むと何やら久しぶりに胸痛も再燃してくる感じ。

 今朝、日曜日にしては早く起きる。朝食を摂りながら洗濯機を廻す。洗濯物をベランダと室内と浴室乾燥に分けて干す。毬藻の水替え、花の水切り、ごみをまとめる等々、あれこれ雑用を済ませる。

 GWは治療後で引き籠りの地味~な毎日だったが、まだバッチリ本調子というわけではないけれど、思い切って今日からお出かけである。
 朝食前、普通にお腹が快調だと喜んだのも束の間、朝食を摂ったら、途端にお腹を壊して下痢。お手洗いから出られなくなった。これから出かけるのに・・・と諦めてロペミンを飲む。まだ自力でお腹を調整出来ていたわけではなかったのだ。

 洗濯物を始末し終え、タクシー会社3社に電話をするが、どこも出ない。今やアプリでしか捕まらないのだな、と夫に呼んでもらったら僅か5分ほどで到着とのこと。速い。急いで階下に降りる。その割に団地内で迷ってしまったらしく、到着は少し遅れた。
 最寄り駅前のリムジンバス乗り場に到着したのは、予約したバス出発の15分ほど前。男性が2人先にベンチに座って待っている。10分前にバスが到着して、荷物を預け、一番前の席に座る。

 車内のお伴は佐々涼子さんの「エンド・オブ・ライフ」(集英社文庫)。
 帯には「自身が余命宣告をされた“看取りのプロ”は、残された時間をどう過ごすのか。『理想の死』ってなんだろう。2020年ノンフィクション本大賞受賞作」とある。迷わず手に取った。佐々さんの作品は「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」を読んだことがあったが、ご自身が悪性脳腫瘍で闘病中だということを最近知った。本作を読みながら、お母様が難病でお父様が24時間の介護を7年も続けられたことも初めて知ることとなった。
 当然ながら重い話の連続だったし、揺れ動く心模様はとても他人事ではなく身につまされ、ステージⅣのがん患者として、理解できることも多かった。車内と機内で一気に読み終わった。

 人は生きたようにしか死んでいけない、というのは真理なのだと思う。佐々さんのご友人である訪問看護師・森山さんのように、ステージⅣの膵臓がんで余命宣告を受けたわけではないけれど、こうして仕事からすっかり離れ、家族と日々好きなように過ごして、体調と折り合いをつけながらも会いたい人に会いに出かけ、行きたい場所に行っている私は、間違いなく今を生きることが出来ている、つくづく有難いことだなぁとしみじみ。

 リムジンバスは順調に進み、予定より早く羽田空港に到着した。搭乗する飛行機の出発時間までまだ2時間以上、集合時間までに1時間半弱あったが、すぐにカウンターでチケットを頂き、大きなスーツケースを預け、身軽になれた。
 「お腹空いた!」と言う夫に従って、昼食を摂ることに。私はロペミンのおかげでようやくお腹が落ち着きつつあるので、そんなにガッツリ食べる元気はない。フードコートが連なる感じのレストラン街でテーブルを確保し、夫は担々麺を、私はコンビニでサンドイッチと赤いヨーグルトドリンクでおしまいにした。

 保安検査所を通過し(イタリア旅行時の身ぐるみはがされたチェックとは雲泥の差で、緩かった。)、ラウンジでカフェラテを頂いて、そこでも読書を続けた。
 離陸20分前に搭乗口へ移動し、機中の人となる。夫が窓際で私は3人席の真中だったが、右隣がいなかったので、2人で3席使えて楽だった。あいにくの曇天だったので、若干の揺れもあり、景色はいまいちのようだったが、私はひたすら読書。
 滑走路の混雑で離陸時間が30分以上遅れたが、飛行中にその遅れを取り戻し、目的地の那覇空港に到着したのは予定よりわずか2分遅れだった。

 12月に訪れて5か月ぶりの那覇空港。こんなに早くまたやってくるとは思わなかった。明日から3日間観光がつくが、次の2日間は全くのフリーというちょっと変わったツアーである。
 そのままゆいレールに移動し、数駅先で降りて徒歩一分のホテルにチェックイン。リバーサイドの10階のツインルームに案内された。部屋からはゆいレールが行き来するのが見える。息子なら喜びそうだ。

 荷ほどきを済ませ、部屋でお茶をして一服。
 母にMeet通話。手配した母の日のブーケとスイーツが無事到着していて、見せてくれた。実は今、沖縄に来ていると報告。前回、宮古島でとんぼ返りをすることになったことを気にしていて、今回はゆっくりして大丈夫とのこと。来週はイベントがあり、3回もデイサービスのお世話になるという。自由行動の日、40年ぶりの再会を予定していることも話す。

 移動だけの1日だったけれど、手の平や足裏の痛みが気になるし、お腹も本調子ではないので、わざわざ繁華街まで繰り出して夕食を摂る元気はない。幸いホテルから5分も歩くことなく、何軒かの飲食店やレストランがあった。
 久しぶりに食べたいなと思って向かったファストフードはテイクアウト専門店とのことで、隣接する定食屋さんに入った。
 夫はビールやらおつまみやらも取ってお腹一杯、元気一杯。私もこの定食屋さんに来たら、必ずこれ、というメニューを取って完食は出来なかったけれど、ほぼ平らげることが出来た。

 帰路、コンビニで赤青ヨーグルトも買って部屋に戻った。夫はビールが効いたのか、お疲れなのか早くもお夕寝中だ。
 明日はあいにくの雨模様の予報だが、絶景に癒される南国暮らし1週間、始まりの夜である。
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