ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.3.9 お愉しみとの付き合い方

2015-03-09 21:26:53 | 日記
 あっという間に土日が終わって、また新しい1週間が始まった。
 3月といってもまだまだ真冬並みに寒い日があるし、お天気もはっきりしない所為か、相変わらず重苦しい胸部の鈍痛・圧痛が続いている。とはいえ、あの突き刺すような酷い痛みがずっと続いているわけではないので、お助けマンのコデインの力を借りるのは痛みで眠れない時だけに限ることにして、朝昼晩のロキソニンで凌げている。

 来週末、再来週末には以前から約束していたランチ会が控えている。両方とも幹事を仰せつかっている集まりだ。
 先月末、急遽、治療薬がタイケルブからカドサイラ(T-DM1)に変更になった。その副作用が自分にとってどの位のものなのか、実際に試してみないことにはわからなかったので、よほどのことがない限りドタキャンは避けたいと思ってきた。
 けれど、やはり休日に都心まで出向くとなると、この界隈をスッピン普段着でうろうろして過ごしているのとは全く違うことになる。
 もちろん、普段は職場と自宅の往復だけの生活だから、休日にちょっとお洒落をして都心迄美味しいものを頂きに出かけ、楽しいお喋りをするのはテンションが上がるし、とても幸せなことだ。けれど、体調によっては支度(特にお化粧。以前も書いたけれど、そもそもお化粧が嫌いで、休日は出来ればスッピンで過ごしたい。でも、この齢になって、スッピンで都心まで電車に乗る勇気はない。というかそんな暴挙には出られない。)をして出かけることが億劫に感じることがある。

 ええかっこしぃを自認しているし、頼りにされればそれに応えたい性質だし、おだてられれば木に登る単細胞であることも重々分かっている。一度引き受けたことを覆すのは美学に反するので極力避けたいのだけれど、愉しむための会が知らず知らずのうちにストレスの素になっているのでは、ご一緒する方たちに対しても失礼だろう。
 痛み止めを飲みながら浮かない顔をしてその場を共にするのは、先方に気を遣わせることになるし、なんとも申し訳ない。ここは無理せずドタキャンの我儘も勘弁して頂ければと思っている。

 そして、出来れば当分の間、幹事の返上も・・・。もちろん調子がいい時には問題ないのだけれど、なかなか長期的な見通しがつかない。この2年近く、内服薬と注射だけの4,5週間に1度の通院ですっかり楽をしてしまったが、これから先は間違いなく最低3週間に1度の通院が、効いている限りはエンドレスに続くわけである。

 仕事もあるし、治療もある。仕事と治療だけの毎日では彩りに欠けるから、スパイスになるお愉しみも大切だけれど、まずは体調管理が出来ているのが最低条件。自分の身体の声に耳を傾けながら割り切って臨ませて頂ければと、このところの体調変化で思うようになっている。

 「ちいさいモモちゃん」シリーズで子どもの頃うんとお世話になった松谷みよ子さんの訃報に接した。89歳、老衰という。
 刊行された時、モモちゃんと同い年くらいだった一読者の私も五十路を超えたわけだから、どれほど長い時間、世代を超えて愛されてきたのだろう。もちろん、これからも。
 ご冥福をお祈りしたい。合掌。
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