ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.7.14 採血レントゲン後腫瘍内科診察、エンハーツ18クール目 さらに6割に減量14回目 中止!

2021-07-14 21:48:37 | 治療日記
 昨日は若干の残業になってしまったので、ヨガスタジオに行く暇もなかった。明日治療すれば、また10日はご無沙汰になるなぁと、ちょっと残念だった。ほぼ夫と同時の帰宅になり、夫に洗濯物を畳んでもらう間に急いでありあわせの夕食を作った。
 病院近くのホテルへの移動は大分遅い時間だったのに、電車は結構混んでいた。久しぶりに予約したホテルにチェックインし、お茶を飲んでからゆっくり入浴して早めにベッドに入った。夜中に1度目覚めたけれど、そのまま寝直してアラームが鳴るまでぐっすり。

 朝、浴槽足湯を済ませてから階下のレストランに。都内は緊急事態宣言中だが、隣県のこちらは蔓延防止云々。やはり館内は空いている。皆、黙々と一人で朝食を済ませてチェックアウトしていく感じだ。

 部屋に戻って母にDuo通話でご機嫌伺い。今晩は治療後で体調が悪くなること必至なので、夜は連絡出来ないと思うと告げる。今日はデイサービスのお楽しみ会だと言っていた。楽しそうで何よりだ。朝の連続テレビ小説を視、チェックアウトして病院に向かった。
 今日は採血、レントゲン撮影後に腫瘍内科の診察である。
 今朝は曇天。このところゲリラ豪雨が続いているから油断ならない。気温は30度には達しない予報だ。

 病院に到着し、若干並んで受付でIDカードを通す。受付表には60歳0か月とプリントされているが、まだ全然慣れない(図々しいか。)。採血受付へ移動して、ピンク色の受付番号表を取る。電子掲示板を見ると、20数人待ちで待ち時間は14分と出ている。荷物整理をしながらお友達にLINEで連絡。自分の番号が出るのを待つ。

 10分ほどで採血室に入り、それから5分ほどで自分の番号を呼ばれた。今日はおそらく初めましての若い男性。名札をされていないので、名前も技師さんなのか看護師さんなのかもわからない。今月は1回のみの通院なので、フル検査、5本の採取だ。刺すときは結構痛んだが、抜く時はそれほどの痛みではなくほっとした。

 お礼を言って席を立ち、止血をしながらエスカレーターに乗って2階のレントゲン受付に移動。5分ほどで受付が終わり、中廊下に移動した。今日も検査着に着替えないでいいようにレントゲン用のブラトップとレース地のブラウス。入り口でその旨告げ、検査着を頂かずに着替え室へ。荷物を置いてすぐにレントゲン撮影室に移動した。正面と側面の2枚を撮影し、無事終了。

 御礼を言って再びエスカレーターで1階に降りて腫瘍内科へ移動した。少し並んで受付。
 いつものように問診票の追加を頂く。今回も息切れ以外全て「ない」に〇をして、息切れ「ある」の前に“たまに”を追加した。
 
 今日のお供は重松清さんの「ハレルヤ!」(新潮文庫)。
 “ハレルヤ”というと、今ではついつい瞑想ヨーガのクラスで毎回歌うキールタンにすぐ繋がってしまうのだけれど、こちらは帯に「大人が泣ける感動作 気が付けば、人生難航中。伝説の男の死と三十年越しの友情が、くすぶる五人の人生を変える!?」とある。
 学生時代のバンド仲間再会のお話しである。重松さんは私より学年が1つ下の早生まれなので、2009年が舞台の本作は46歳の設定である。今回は当時の作品に加筆修正した文庫オリジナル作品とのこと。同世代なので過ごしてきた時代が共通しており、読みやすい。私自身中高ブラバン所属でクラリネット吹きだったこともあり、ついつい頁を繰る手が早くなる。
 採血から1時間ほど経過したところで血圧測定。107-61、脈拍が79。

 ”中待合いへどうぞ”に番号が出たのはそれからすぐのこと。見れば、もう私の番号は診察室にいることになっている。慌てて荷物をまとめて移動する。診察室のドアが全開になっており、もう入っていいのかしら、とちょっと顔を覗かせて「おはようございます。」と挨拶すると、「どうぞ」と言われる。

 バタバタと荷物を籠に、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。
 「さて、また同じ感じでしたかね・・・。」と訊かれ、「はい、10日は具合が悪く。先週、ワクチン1回目を接種し、翌々日の夕方から発熱し、7度8分まで上がりちょっとびっくりしましたが、翌日には下がりました。朝から頭痛が酷かったのでロキソニンを朝夕2回飲みました。」と報告。診察室での検温は6度8分。

 と、先生が「うーん、今回は低いんですよ・・・」と仰る。PCに採血の結果が出ている。白血球が3,000、好中球が950程とのこと。昨年は1,000をギリギリでクリアしていることがあって、自分では中止かもしれないと思ったことが2度や3度ではなかったが、今回は正真正銘中止となった。

 4週間おきで今の6割の量を続けた方が良いのか、3週間おきのままさらに5割の量に減らすことは出来るのか伺うと、続けることに意義があるので、4週間おきに今の量を続けた方が良いというご判断だった。
 6月の初めと今日、4月のレントゲンの3枚の写真が並んでいる。右肺の腫瘍、ポートの部分は大きくなっている模様。けれど、左肺の腫瘍は5月に撮ったCTでは大きく見えたが、レントゲンではあまり変わらないようにも見えるとのこと。腫瘍マーカーCA15-3は前回よりコンマ4ほど下がっている。

 いずれにせよ今回はお休みとして、次回をいつにするかの相談になる。来週ではあまりお休みにならないし、化学療法室が既に予約で一杯とのこと。再来週なら化学療法室は空きがあるとのことだったが、再来週はようやく予約出来たコロナワクチン第2回目の接種日なので、また予約取り直しは避けたい。ということで、結局次回は予定通りの3週間後になった。

 「今日ここに来るまでは“(治療が)嫌だな~”と思っていましたが、いざ中止となると(せっかく来たのに)ちょっと微妙です・・・」と言うと、「人の心というのは複雑ですね~」と仰る。本当にそうである。
 次々回は4週間毎になるので9月の1週目になるが、その前に3か月経過するので造影CTを、そしてとても久しぶりに骨シンチを撮りましょう、ということになった。
 8月25日が当初の治療予定だったので前泊ホテルも予約済みだ。25日は1日仕事で構いませんとお答えする。午前中に骨シンチの注射、午後撮影、その後2時間空けて造影CT撮影である。(造影剤等を入れる)2つの検査を一度に行うのは初めてだが、骨シンチ→造影CTの順序だと問題ないそうだ。

 3週間分の薬の処方は、吐き気止めイメンド、デカドロン、カイトリル、ナウゼリンや疲労止めエルカルチンも不要なので、整腸剤ミヤBM、胃薬タケプロン、末梢神経の痛み止めタリージェ、痛み止めコデインの4種類のみ。
 診察室に入ってすぐに先生の左の目元が赤黒くなっているのに気づいていた。とても痛々しい。訊いていいものやら、迷っていたが、「どうなさったのですか」と言うと、「夜中に夢で寝ぼけてぶつかったようです。」とのこと。
 あれでは目から火花が出たことだろう。それでも眠くてまた眠ってしまったと仰っていたけれど、お疲れなのだろう。心配なことである。
 私も夜中に迷走神経反射で倒れて前歯を折ったのだった。危ない、危ない。気を付けなくては。

 CT撮影同意書にサインをし、お礼を言って、診察室を出た。廊下で骨シンチの説明があるので待つように言われる。骨シンチはこの病院に転院してから13年半になるがこれで2回目だ。地下のRI検査受付に行くのも調べてみたら2015年にMRIを撮影して以来のことだった。
 まあ、顎骨壊死等再発の恐れもあり、今はランマークも休薬して長いので、全身の骨の状況がどうなっているのかは心配ないといえば嘘になる。当初は胸骨と鎖骨だけだった骨転移も、いつの間にか肋骨にまで広がっていたこともあるし。

 中廊下でクラークの方から説明を受け、地下のRI受付に行くように言われる。その前に化学療法室で今日は中止になったことをご報告に。
 Krさんがいらしたので今日の状況をお話ししてご挨拶を済ませ、エレベーターで地下へ。5分ほど待って呼ばれる。
 まだ1か月ほど先の予定ではあるが、当日は検査15分前までに地下RI受付へ、10時に骨シンチ注射、13時から撮影、その後15時に造影CT撮影である。造影CTの日はお昼抜きで撮影に臨むが、普段の14時予約より1時間遅い。撮影が終わり、16時にお昼では結構辛いかも・・・と思っていたら、こちらの頭の中がお見通しだったのか「撮影3時間から3時間半前までならお腹に入れて大丈夫ですよ。」と言われる。
 ほっとする欠食おばさんである。あまりに空腹で胃が痛くなるのも避けたいから、当日は11時半くらいまでにちょっとお腹に入れておこう。
 
 お手洗いを済ませて今日はあっけない終了となった。再びエレベーターに乗って1階に戻り、処方箋のデータをFAXで薬局に送って、支払い窓口へ。まだ2桁の番号である。普段は午前中にいることはない会計の待合い椅子はびっくりするほど混んでいる。10分ほど待ってお支払い。検査と診察のみで6,000円弱。

 外に出ると、曇天だが、雨が落ちてくる気配はない。それほど酷い蒸し暑さでもない。日傘を差して薬局へ。午前中に薬局に入るなんてどのくらいぶりだろう。少なくとも今日で丁度丸1年となるエンハーツが中止になったのは初めてのことである。2、3人が待っている。FAXは無事に届いていたと言われ、普段では考えられない17番という若い番号を頂いた。
 今日は4種類だけだったので割と早く呼ばれた。「今日はお薬が大分少ないようですが・・・」と言われ、「白血球、好中球が少なく治療中止になりました。」と報告。コロナワクチン1回目で発熱した話にもなった。今日は2,000円強だったのでカードが使えず現金払い。今日の病院と薬局の滞在時間は合計で3時間半弱。

 朝はしっかり頂いたし、まだ早いので乗換駅まで戻ってランチを摂ることにした。本の続きも読み、ずれた治療日程を確認しながら、前泊の予約を数回分行った。

 帰宅後は生協のお届け品を取り込み、収納。薬やら何やらの片付けも終え、そこに夫が帰宅した。
 夕飯の支度は出来ないから、と生協で冷やしうどんやお寿司等すぐに食べられるものを注文していたので、それを一緒に頂く。
 好中球が低いので治療が中止になったわけだけれど、目に見えて具合が悪いわけではないので、ちょっと調子が狂う感じ。せっかく頂いた文字通り夏休みのケモホリデー。無理し過ぎずに有意義に過ごしたいと思う。
コメント
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