ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.7.4 ワクチン予約狂騒曲・・・ こんなシステムあり?

2021-07-04 12:24:49 | 日記
 来週水曜日にコロナワクチンの1回目の接種予約をしている。
 一番早く接種出来るのはこの会場しかなかったので、贅沢は言えなかった。けれど広い市内のこと、会場は遠く、都心に出向くよりもずっと時間がかかる。電車を2つ乗り継ぎ、30分に1本のバスに30分近く乗り、そこから徒歩数分という行ったことのない屋外会場だ。
 酷い雨だったり炎天下だったりしたら・・・と不安だ。会場はかなり密な状態で、高齢者の中には炎天下で具合が悪くなった方もいるという口コミもあり、ちょっとブルーになっていた。

 そんなわけで、少しでも近くの会場にキャンセルは出ないものか、と諦め悪く(そもそも私は諦めが悪いから、今も生き永らえていると思っている。)折に触れて予約システムで空き状況をチェックしていた。

 今朝、スマホチェックをしたら、明日7月5日の午後、電車を2つ乗り継ぐだけで行ける駅の前にあるホールに【○】が出ていた。受付時間を見れば、午後休暇を頂けばOKだ。もし明日接種が出来るなら、2回目は3週間後の今月末、一番便利な最寄り駅前会場にまだ何日か空きがある。
 これはトライするしかないのでは?!と予約してみることにした。

 システム上、ダブルブッキング防止のため、今持っている予約をキャンセルしないと新しい予約は出来ない。そして、もし新しい予約が出来ずに、もとの予約を復活させようと戻っても、私がキャンセルした枠にどなたかが即予約してしまえば、その予約さえ失うことになる。
 一か八かの賭けであるが、少しでも早く打てるなら・・・と思ってトライした。

 ところが、である。間違いなく明日のその時間が「【○】(予約可能です)」と出るのに、いくらタップしても予約画面に進めない。もしこれで当初の予約が取れなくなったら元も子もない。心臓がバクバクしてくる。
 慌てて戻って自分がキャンセルした予約を取り直した。そこは私が予約キャンセルした時間のみ「【△】(残りわずか)」と出ていたが、再度予約を取り直したら「【×】受付終了しました。」に代わった。一瞬のことだから私が持っていた1枠が「残りわずか」だったということになる。
 「1」が残りわずか!なのだ。夫の話では1クール15分間の予約枠で30人くらいはいたとのこと。普通残り僅かといえば「1」ではないのでは・・・、と違和感を持った。まあ、「1」を「残りわずか」と表してはいけないという決まりはないだろうし、これは飽くまで私の受け止め方の問題だと思うけれど、本当に言いたいのはこの後のこと。

 再度空き状況を検索すると、駅前ホールで一番早い【〇】印はやはり明日の「7月5日」である。どうしたものか。コールセンターに電話してみたら、運良く繋がった。「かくかくしかじか・・・予約が出来ないのですが」と言うと「ああ、明日の予約は出来ません。予約は2日前までになっているので・・・」とのこと。
 そういうシステムだったのか。
 確かにキャンセルは2日前までに、という文言を見た記憶はあったが予約は2日前までと記されていた記憶はない。では私の見落しか・・・ならば仕方ない。「では接種を希望する人がいるのに、みすみす明日のキャンセル分は無駄になるのですね・・・」と電話を切った。

 再び接種クーポン表とともに送られてきた説明書を端から端まで読み直した。「予約は2日前までしか入れられない」とはどこにも記載されていなかった。もし2日前までしか予約が出来ないのであれば、それは予め明記するべきことだし、2日前を切った段階で「予約出来ます」と【○】印ないし【△】印を出すことがおかしいのではないか。

 基礎疾患を持ち、体調と相談しながら出来るだけ早く接種したいと思っている市民は私だけではない筈だ。それを、今持っている予約の権利が危うくなっても【〇】印があれば、とジタバタして賭けようとするのは間違っているだろうか。

 再度コールセンターに電話をかけた(我ながら往生際が悪い。)ら、同じ若い男性が出た。「書類のどこかに予約は2日前までと書いてあったのでしょうか?」と訊いたところ、なかったようだ。私からだけではなく今日もそういうシステムの不備を言う電話が何件もあったらしい。
 この男性は「自分もそう思うので、貴重なご意見として上の者に伝えます。」と言っていたけれど、いかにも急ごしらえのシステム。これに翻弄された市民は少なくないだろう。

 そもそも2回接種が必要なのに、2回同時の予約が出来ない。だから本来は3週間後に接種すべき2回目の予約がいつ出来るのかずっと不安に晒される。今回も体調見合いで1回目を少しでも早められるなら、2回目の予約が少しでも早く出来る、とチェックしてきたのだ。2回同時に予約出来ていればこんなに不安になることもなかった。

 「急な予定変更や体調不良によるキャンセルを少しでも減らし、貴重なワクチンを無駄にしないため、2回目の予約の受付を1回目接種当日以降に設定しています。」との説明だったけれど、今の状況でワクチン接種を希望して申し込んだ人が、あえて自分からそれ以外に急な予定を入れて接種をキャンセルする比率はそれほど高くはないのではないか。もちろん冠婚葬祭等の非常事態は別として。と同時に接種に向けて体調管理にも注意を払うだろう。

 明朝からは更に若い年齢層の方たちの予約が解禁になる。2回目の予約は1回目の接種日当日以降だから、私がアクセスできるのは7日になってから。今空いている最寄り駅前の会場の枠も明朝であっという間に埋まるだろう。さらに8月の予約は来週日曜日の朝9時からスタート。これまでの状況を考えれば朝一番はアクセスが集中するだろう。その日は瞑想ヨーガのオンラインクラスの講師を勤めることになっている。
 それが終わった頃にアクセスして果たして予約が取れるやら・・・。

 居住する市は65歳以上の高齢者人口が最多ということでワクチン配布が先行的に早かったため、システム整備をはじめとするあらゆることを限られた時間内で整えなければならなかったのは十分理解出来る。先を行く自治体を参考にすることも出来ず、担当者の方たちはどれほどの作業量だったことか。けれど、だからこそ明らかな不備が出てきたら、それを改善しながらやっていくのが必要ではないかと思う。

 「7月5日」の【〇】印はまだ空き状況に厳然と残っている。せめて、こちらにアクセスすることで、今自分が持っている予約枠を失う人がいないことを祈りたい。
 
コメント
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